温故知新!温泉の聖地「別府」奇跡のような湯治文化を持ち帰る【40代 国内旅】
2024年、ワールドトラベラーたちが最も注目しているのが別府だと言います。ニュージーランドの温泉地ロトルアもベスト10にランクインしていたので、ワールドワイドに癒しを求める旅行者が増えているのかも。温泉保養士の私も、10年ほどまえ取材で別府八湯の鉄輪温泉の湯治宿に滞在し、温泉県大分のお湯のパワーに感動、衝撃的だったので、いつかまた訪れたかった別府。食材も豊かで泉質の異なる湯の楽園です。泥湯でスペインから来たという女性に会いびっくりしましたが、その頃からじわじわとこの温泉地の魅力が世界に広まってきたのでしょう。今回の旅では、久しぶりの別府で、天然温泉に限りなく近い奇跡のような入浴剤「HAA」にも出合え、目から鱗でした。 【写真】40代におすすめ!最旬旅情報
別府がなぜ特別かというと、活火山、鶴見岳から海に広がる扇状地で、この扇状地の南北に4つずつ別府八湯が分布しているということ。異なる断層から様々な泉質の湯が湧いているので、ユニークな湯めぐりができるのだそうです。酸性のお湯でクレンジングをしてから、しっとり美容液のような美肌湯へ向かうこともできます。鉄輪、亀川、柴石、明礬、別府、観海寺、堀田、浜脇の別府八湯と呼ばれる温泉郷には、放射能泉と二酸化炭素線を除く9種類の泉質が揃うお湯のデパート!2,500を誇る源泉数は世界一、湧出量は世界二位なのだとか!
今回滞在したのは、素敵すぎる湯治体験ができる鉄輪温泉の「湯治 柳屋」。人気シフォンケーキ店「サリーガーデン」の手がける宿では、地獄蒸しも体験でき、温まる塩化物泉も堪能できます。驚いたのは、飲泉のおいしさ!まるで優しい出汁のようなのです。カフェエリアには自由に花を飾れるように花器と花が用意されていたり、ピカピカに磨かれたレトロな和のインテリアに、穏やかな気持ちになるアートがさりげなく飾られていたり。
ショップも隣接し、噂の「はなやもも」の低温スチーム製法の温泉コンフィチュールも買えました。宿泊客は浴衣で近くの共同湯も楽しめたり、さまざまな効能が期待されるハーブ、石菖を使った蒸し湯までもすぐそこです。温泉成分を含む地獄で蒸されたおいしい朝食も蒸籠で。パンもふかふかで幸せ!青や赤の湯が湧く、地球の鼓動を感じる地獄めぐりも散歩にうってつけです。