【移籍組の化学反応】鈴木孝政氏(OB解説者)のゲキとエール。松坂大輔が中日にもたらしてくれるもの
ピンチへの強さ
「そんなに大きな期待はしてない。ただ、こんなもんじゃないだろうとは思っている」
いよいよ公式戦初登板を果たした。“平成の怪物”と言われた男は、平成最後のシーズンで、どんなピッチング、いや、生き様を見せてくれるのか。 成績・情報・年齢はすべて4月8日現在 伝説の男が戻ってきた。 横浜高時代、“平成の怪物”と言われた右腕。西武で108勝を挙げ、07年に移籍したレッドソックスでは1年目15勝、2年目18勝。しかしWBCで2大会連続のMVPとなって迎えた09年シーズン、まさに頂点から一気に転落する。右肩の故障でつまずき、以後長い低迷。14年12月、ソフトバンクと3年12億円(推定)の大型契約を結び日本で再起を期すも、一軍では、わずか1試合1イニングの登板しかできず、17年オフ、自由契約となった。誰もが思った。松坂大輔はもう終わった、と。 だが、この男は、そんなにヤワではなかった。松坂が西武時代、二軍投手コーチだった時期がある森繁和監督に声を掛けてもらい、中日のテストを受け、合格。「99」を背負い、4月5日、本拠地ナゴヤドームでの巨人戦で、06年9月26日のロッテ戦以来、4209日ぶりのNPB先発マウンドに立った。 今回は、中日で先発、リリーフで活躍し、現在は中日のOB会長でもある鈴木孝政氏に、あらたなるドラゴンズの後輩へ、ゲキとエールを送ってもらう。 あの日のナゴヤドームは異様な雰囲気があったね。お客さんも、ほぼ満員。巨人戦というのもあるけど、みんな松坂を見に来たと言っていいんじゃないかな。 ただ、ワクワクよりも・・・
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週刊ベースボール