「年上だけどいいのかな」 元女子ラグビー日本代表・田坂藍さんと通訳・榎田剛志さんの「ラグビー婚」
女子ラグビーの元日本代表選手・田坂藍さん(32)と、ラグビー「トヨタヴェルブリッツ」の通訳の榎田剛志(つよし)さん(26)が昨年11月20日に入籍した。 【写真を見る】ラグビーボールを手に仲むつまじい2ショット
「楕円のご縁」といわれるラグビーでのつながりから結婚へと到ったが、剛志さんはそもそも「女子のラグビー選手には会ったこともなかった」と言う。 出会いの場は2022年6月、千葉・勝浦で日本ラグビーフットボール協会が主催した女子ユースラグビー選手育成キャンプ。剛志さんはマネジメントサポートスタッフで参加し、女子チーム「東京山九フェニックス」のマネージャーとしてセカンドキャリアをスタートさせていた藍さんも参加が決まった。 「選手の映像を撮り、洗濯物を運び、さらにレポートを書いたり。めちゃくちゃ忙しかった」(剛志さん)
「すごく食べる人だな」
朝は5時起き、夜は日付が変わっても作業が続いた5日間のキャンプ。ろくに食事も取れずにいた初日の反省会でお菓子をおいしそうに食べていた藍さんに、剛志さんの第一印象は、 「すごく食べる人だな」 だが「周囲へのリアクションの元気さにもびっくりで、こちらまで元気にしてもらっていた」と言う。 一方、藍さんは剛志さんを「めっちゃ英語がうまい人」と認識した。それもそのはず、彼は帰国子女で、授業が全て英語という国際教養大の卒業生。英語はお手のものだ。藍さんいわく、 「お互いに、それまで接したことのないタイプの異性だったんでしょうね」
「こんな年上だけどいいのかな」
引かれ合うのに時間はかからなかった。 ラグビージャージ50人分という重い洗濯物も「楽しくやろう」とばかり、すぐに二人で一緒に持つようになった。ケーキ入刀に先立つ、二人の“初めての共同作業”というわけだ。 最終日は双方から「また一緒に仕事したいね」。芽生えた楕円のご縁は途切れず、藍さんが大阪で用事がある際は、剛志さんが住む名古屋で途中下車。剛志さんの上京時には一緒に食事をする仲に。やがて8月下旬に岐阜の下呂温泉で、剛志さんが「付き合ってほしい」と交際を申し出た。当時24歳の剛志さんに対し、相手の藍さんは30代だ。「付き合う=結婚前提」の気持ちを固めて「いくしかない」という一大決心だった。 藍さんは「こんな年上だけどいいのかな。でも剛志くんは大人っぽくて年下に感じない」と快諾した。結婚を中心に、剛志さんとさまざまな人生プランを話しながら将来のことを考え始めた。