【アンタレスS】前走OPクラスで好成績の馬に注目 阪神コースでオール連対中のハギノアレグリアスを推奨
血統解説:スレイマン、ハギノアレグリアス
・スレイマン 日本での牝祖は母ドナブリーニ。ドナブリーニは競走馬としてチェヴァリーパークS(GⅠ・芝6F)を勝利している。繁殖としてはさらに優秀で、本馬の半姉には重賞2勝のドナウブルー(父ディープインパクト)、三冠牝馬のジェンティルドンナ(父ディープインパクト)が出ている。 Lyphardの影響が強く粘り強さがあるのがこのファミリーの特徴。父にキングカメハメハを迎えた本馬はドナブリーニにスピードとLyphardの粘り強さを上手く引き出していて、半姉たちとは舞台は違えどOPクラスで活躍している。 前走は展開に恵まれたとはいえ、OPで0秒7差の完勝。阪神ダートコースも【0-1-1-1】だが、機動力があるタイプだけに前走の小倉よりは適性面でやや割引が必要だ。 ・ハギノアレグリアス 日本での牝祖は3代母タニノシーバード。叔父にはダービー馬タニノギムレットがいる血統だ。 スタミナ豊富なファミリーだが、本馬は父がキズナ、母父がジェネラスでパワータイプに出ていて長距離よりは中距離が良いタイプ。1800~2000mがベストで、前走の2400mは距離が長すぎた。 7歳となっており状態面に大きな上積みは望めないかもしれないが、阪神ダートコースはオール連対中。みやこS2着、シリウスS勝ちと重賞でもしっかりと結果を出していて適性は抜群。ここも期待したい。
Cアナライズではハギノアレグリアスを推奨
今回のCアナライズではハギノアレグリアスを推奨する。 恐らく上位人気になるだろうが、アンタレスS自体がかなり堅いレースなので、その傾向に従って狙っていく。阪神コースは得意で、距離短縮も好感。前走からの上積みが見込めるだろう。 相手には前走好成績をおさめたヴィクティファルス、スレイマン、テーオードレフォンを挙げたい。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか「競馬王」など商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ