【解説】「両親のような関係性が素敵」愛子さまならではの結婚観 文書から垣間見える責任感や「自分の思い」伝える姿勢
きのう日本赤十字社に就職した天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。就職にあたり寄せられた文書から垣間見えたのは、仕事への責任感や「自分の思い」を丁寧に伝えようとされる姿勢、そして「両親のように思いやれる関係が素敵」という愛子さまならではの結婚観でした。 【画像】陛下に背負われてハイキングの赤ちゃんが社会人に 愛子さま成長の軌跡 入社から一夜明け、けさも日赤に出勤した愛子さまは就職にあたり、宮内庁を通じて文書で感想を寄せられました。 大学卒業後の進路に就職を選択した理由について、「公務以外でも、様々な困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば」との思いがあったと明かし、両陛下と共に日赤の活動について理解を深める中で「社会における役割の大きさを実感」し、「社会に直接貢献できる日赤の活動に魅力を感じた」と説明されました。 その上で、「職場の方々に御指導を頂きながら、社会人としての責任感を持って、様々なことを身に付け、なるべく早くお役に立てるようになるよう精進したい」と抱負を綴られました。 一方、本格的に取り組むことになる皇族としての公的な活動については、「仕事との両立には大変な面もあるかもしれません」とした上で、学習院で過ごした18年間に得た「学びも活かしつつ、多様な活動に携わることができれば」「周囲の方々の理解と助けを頂きながら、それぞれのお務めに誠心誠意取り組んでいきたい」と記されました。 また、成年にあたっての記者会見で「まだ先のことのように感じられ、今まで意識したことはございません」としていた結婚観についての質問には、「その頃と変わっておりません」「一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的」と綴られました。 両陛下からの具体的なアドバイスは無いとした上で、「両親のようにお互いを思いやれる関係性は素敵だなと感じます」と率直な思いも明かされました。 以前、結婚前の陛下が記者会見で度々質問を受けられていた「心を動かされる出会い」があったかどうかについては、直接の回答は控えた上で、「これまでの出会い全てが心を豊かにしてくれたかけがえのない宝物」と振り返り、「これからも様々な出会いに喜びを感じつつ、一つ一つの出会いを大切にしていきたい」と綴られました。 公務の担い手である皇族数が減っていることについての質問には「以前と比べて少なくなってきていることは承知しております」「制度に関わる事柄につきましては、私から発信することは控えさせていただければ」と回答するにとどめ、「そのような中で、一つ一つのお務めに丁寧に向きあい、天皇皇后両陛下や他の皇族方をお助けしていくことができれば」との思いを示されました。