通常国会、来月24日召集で調整…参議院選挙は「7月3日公示・20日投開票」有力
政府・与党は19日、来年の通常国会の召集日を1月24日とする方向で調整に入った。公職選挙法の規定により、会期延長がなければ、参院選の日程は「7月3日公示、20日投開票」が有力となる。来夏の東京都議選を国政選挙並みに重視する公明党への配慮から、投開票を3連休の中日に行う異例の判断に傾いた。
政府はこれまで1月21日召集を軸に検討してきた。通常国会の会期は延長がない場合、150日間のため、参院選は7月13日投開票が有力視されていた。
ただ、7月22日に任期満了を迎える東京都議選は6~7月に想定され、これでは参院選と活動期間が大きく重なる。自民幹部によると、公明党の斉藤代表が18日に石破首相と首相官邸で会談した際、参院選日程の後ろ倒しを要請した。
首相は1月上旬からインドネシア、マレーシア両国への外遊を予定しており、中旬にはトランプ次期米大統領から米国での初会談を打診されている。中旬に訪米が実現した場合、21日召集では、施政方針演説などの「準備期間が足りない」(政府高官)との見方があった。ただ、投開票日を3連休の中日に設定すれば、夏の行楽シーズンにぶつかり、投票率が低下するとの懸念も出ている。