JR東海丹羽社長「リスク管理を適切に行いながら実施する」 静岡県のボーリング調査容認をうけ
リニア工事をめぐり、静岡県が県内のボーリング調査を容認したことを受け、JR東海の丹羽俊介社長は「リスク管理を適切に行いながら実施する」と説明しました。 南アルプスのリニア工事をめぐっては、JR東海が地質や湧き水の状況を調べるために、山梨県から静岡県に向かってボーリング調査を進めています。 県はこれまで、県内でのボーリングを認めてきませんでしたが、大井川利水関係協議会の了解が得られたとして、17日JR東海に調査を認めると回答し、リスク管理を確実に実行することや、不測の事態が起きた場合には速やかに報告することなどを求めていました。 ●JR東海 丹羽俊介社長: 「私どもが設定した湧水量の管理値と管理フローに基づいてリスク管理を適切に行いながら、県境を越えて静岡県内のボーリング調査を実施したい。静岡県や大井川利水関係協議会の会員の皆様に対して情報提供を適切に行っていきたい」 丹羽社長は19日の会見で、県内での調査開始時期は見通せないとしました。ボーリングは19日午後に川勝前知事が主張した、県境から300メートルを越えたということです。 ●丹羽俊介社長: 「山の中の状況や地質がどうなっているのか、水の状況がどうなっているのか、そういったことがボーリング調査でわかってくることもある。地域の方々の懸念の解消に寄与するのではないかなと考えている」