【新春インタビュー・スタートダッシュ】作家・南海遊さん
(南海遊さん) 「なぜミステリーを書こうと?出版社さんから書いてみませんかっていうふうにお誘いを受けまして。 (この本が書き上がったときの手応えっていうのはどうだったんですか?) 面白いものが書けたなっていう手応えはあったんですけど、ただ本格ミステリー小説を書くのが初めてだったので、本当にちゃんとミステリーとしてかけてるのかなってすごく不安でした。 だから刊行した当初は僕、すごい検索したんですよね。感想大丈夫だったのかなっていうのを検索して。面白かったよという感想を見つけ、うれしいよりもどちらかというと安心の方が強かったなっていうところですね」 南海さんの作品の強味でもある魅力的な登場人物や異国情緒あふれる世界観。 さらに緻密に計算されたトリックで読む人を引き込みます。 今作の好評を受けて、2月には新作のミステリー、「パンドラブレイン亜魂島殺人(格)事件」が発売される予定です。 (南海遊さん) 「大変でした。書くのが大変でした。なんでこんなに僕詰め込んじゃったんだろうと。なので詰め込みの量で言うとこれをしのぐと思いますので、密度の濃いミステリーにはなってるんじゃないかなとは思います」 取材したこの日は仕事が休みでしたが、日中は働いているため、原稿を書くのは夜中が多いといいます。 (かなり早いペースでキーボードを打っているんですけど、いつもこんな感じ?) (南海遊さん) 「書くときはこのぐらいのペース。書くの自体は、文章が頭に浮かべば、だだだっと書けるんですけど… (詰まることも?) 詰まります。今まさに詰まっています。この次の文章どうしようみたいな」 筆が進まないときには、ゲームで頭の中をリセットし、再びパソコンに向き合います。 文士劇での主役、ミステリー作品での手応えといった去年の活躍で、作家としての自信を深めた南海さん。 さらなる飛躍を目指す今年、目標とするのは?「届ける」です。 (南海遊さん) 「新しい作品いろんな作品を読者のもとに届けたいなっていうのが一つと、今回ランキングにいろいろ載せさせてもらって、ようやく全国の皆さんが僕の小説家としての名前を知っていただける方も多くなってきたっていうところもあって。やはりそういうふうに評価されないと届けられないというふうにすごく実感したので、これからもどんどん小説書いて活躍して、評価されるようになっていろんな人に届けたいなと思っております」
IBC岩手放送