制作発表からブルーレイ発売まで。世界を沸かせた『オッペンハイマー』の軌跡を振り返る
クリストファー・ノーランが脚本と監督を務めた映画『オッペンハイマー』の4K Ultra HD & Blu-ray、Blu-ray & DVDが、今月発売された。本作は劇場公開時にヒットを記録したが、映画制作発表から日本公開後まで話題の尽きない作品だった。 【全ての画像】『オッペンハイマー』関連写真 2021年秋、海外メディアが、ノーラン監督が新作に着手したと報じた。“原爆の父”と呼ばれる理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーを題材にした映画だという。2022年7月末にティーザー予告編が公開。その後も次々と新情報が報道される。10月にはノーラン作品に繰り返し出演してきたキリアン・マーフィがオッペンハイマー役だと報じられ、キャストにエミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニーJr.の名前があがる。 観客の期待と予想が膨らむ中、2023年4月26日(現地時間)に、全米劇場所有者協会が行うラインナップ発表会“シネマコン”にノーラン監督が登場。新作のフッテージを上映し、プレゼンテーションを実施。少しずつ情報が明らかになる中、7月13日(現地時間)にロンドンでプレミアが行われ、ついに作品が披露された。 7月21日(現地時間)に全米公開がスタート。着実に動員を増やした本作は、全世界で9億5000万ドルを超える興行収入を記録し、実在の人物を描いた伝記映画作品として、歴代1位の成績をおさめた。 そして、2023年12月7日、2024年の日本公開決定が発表になり、年が明け、本作が各映画賞を席巻する中、日本での公開日が3月29日に決定した。 第81回ゴールデングローブ賞、第76回全米監督組合賞、第77回英国アカデミー賞など主要な映画賞に続いて、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門を受賞。 本作への注目が最高潮になる中、3月29日に日本での公開がスタート。初日3日間で23万人を超える観客が本作を目撃し、その後も動員を伸ばし続けた。 そしてついに9月4日に4K Ultra HD & Blu-ray、Blu-ray & DVDが発売に。自宅で何度でも本編を楽しめるだけでなく、3時間超の特典映像には作品のメイキング映像、ノーラン監督らが作品について語る討論会の映像、そして作品が扱うオッペンハイマー本人の迫るドキュメンタリーも収録されている。 本作は長期間にわたって注目を集め、公開後も話題を集めたが、今回のソフト発売を機にさらに深い議論が巻き起こりそうだ。 <リリース情報> 『オッペンハイマー』 デジタル販売中 4K UHD、Blu-ray & DVD発売中 ※アウターケース(Oリング)仕様 2024年9月25日(水) デジタルレンタル開始 【特典映像】 ■現代の物語:メイキング・オブ・「オッペンハイマー」 1. 我は死なり 2. 先覚者たち 3. マンハッタン計画 4. 神は細部に宿る 5. この世界に生きる 6. 音楽は聴けるか? 7. 奇跡を起こす ■フィルムの革新:「オッペンハイマー」における65ミリモノクロフィルム ■ミート・ザ・プレス:「オッペンハイマー」Q&A ■戦争のない世界へ:オッペンハイマーと原子爆弾 ■予告編集