最高賞の天皇杯に輝いたＪＡ会津よつば昭和かすみ草部会の立川代表（右から４人目）ら

　農林水産業者の技術改善と経営発展をたたえる今年度の農林水産祭で、福島県昭和村のＪＡ会津よつば昭和かすみ草部会が園芸部門で最高賞の天皇杯に選ばれた。 　農林水産省と日本農林漁業振興会の共催。同部会は奥会津の夏でも冷涼な気候を生かしカスミソウの生産などに取り組んでおり、地域の基幹産業となっている。地理的表示（ＧＩ）保護制度に登録するなどカスミソウのブランド力強化にも努めている。雪を利用した集出荷貯蔵施設（雪室）を整備し、カスミソウの貯蔵に活用することで安定した品質で市場に出荷できる体制を構築している。新規就農者に対しては栽培技術の習得支援だけでなく、地域住民とのネットワーク作りも援助するなどして県内外からの人材確保に成功するとともに、就農後も高い定着率を誇っている。 　ＪＡ会津よつばかすみ草部会の立川幸一部会長（６４）は「本当にうれしい。同時に身が引き締まる思いだ。部会員をはじめ、ＪＡ、行政などが力を合わせて取り組んできた成果が認められた。１００年後も２００年後も続く産地になるよう、これからも努力を続けていきたい」と語った。

　表彰式は１１月２３日、東京都で開かれる農林水産祭式典の席上、行われる。