阿寒湖水開き、観光シーズン幕開け
北海道釧路に本格的な観光シーズン幕開けを告げる阿寒湖水開きが29日、釧路市阿寒町阿寒湖温泉で行われた。新型コロナウイルスの5類移行後初の大型連休となり、観光需要の完全回復に期待が高まる。 阿寒観光汽船本社前のまりもの里桟橋で行われた湖水開きは、阿寒湖義務教育学校のブラスバンドが演奏で盛り上げる中、セレモニーが行われた。阿寒観光協会まちづくり推進機構の松岡尚幸理事長が「人が動き始めた。世界中から訪れる観光客に楽しんでもらうよう頑張りたい」とあいさつ。その後、阿寒アイヌ工芸協同組合が安全を祈願するカムイノミを執り行った。 遊覧船の一日船長に任命された釧路市の蝦名大也市長は「国立公園の中でさまざまなアドベンチャーができるのは阿寒湖だけ。〝異日常〟を阿寒で感じて」と述べ、「ましゅう丸」で出航した。 友人とドライブしながら訪れた滝川市の中川裕紀さん(22)は「ネットで見たカムイルミナのフクロウがインパクトがあったので楽しみ」と話していた。
釧路新聞