歴史上の“もしも”を斬新なアイデアで描く 映画『お隣さんはヒトラー?』予告映像公開
もし、アドルフ・ヒトラーが生きていてホロコーストを生き延びた男の家の隣に引っ越して来たら?という、実際に起こり得たかもしれない世界線を大胆なアプローチで描く、映画『お隣さんはヒトラー?』の予告映像とビジュアルが公開された。 本作はふたつの“もしも”のアイデアに基づいて描かれる。「もしも第二次大戦末期に死んだはずのヒトラーが、密かに国外に脱出して戦後も生き続けていたら? 」「もしも別人に成りすました恐るべき独裁者が、ある日突然、隣人として姿を現したら?」 このふたつの“もしも”は、あながち荒唐無稽とは言いきれない。ヒトラーは1945年4月30日にベルリンの地下壕で自殺したとされるが、西側諸国がヒトラーの遺体を直接検証できなかったため、戦後長らく生存説がまことしやかに語られてきた。また、アドルフ・アイヒマンやヨーゼフ・メンゲレといった大勢のナチス戦犯は南米に逃亡し、カムフラージュして潜伏生活を送っていた。 監督は、本作が長編2作目となるレオン・プルドフスキー。隣人をヒトラーと疑うポルスキー役に、TVドラマ「ロンドン警視庁犯罪ファイル」のマイク・ウォーカー警視役で知られる、デヴィッド・ヘイマン。ヒトラーに疑われるヘルツォーク役に、『マイ・プライベート・アイダホ』『アルマゲドン』のほか、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をはじめ、ラース・フォン・トリアー監督のほぼ全作に出演しているウド・キア。 この度公開された予告映像は、孤独な老人が、隣に越してきた高齢のドイツ人・ヘルツォークがアドルフ・ヒトラーに酷似している、と気づくところから始まる。大使館に出向いて「隣人はヒトラーだ」と訴えるが取り合ってもらえず、ならばと、カメラを購入し、ヒトラーに関する本を買い込み、自らの手で証拠を掴もうと行動を開始するポルスキー。一転、雨の中で隣人から助けを求められたことがきっかけとなり、互いの家を行き来し、チェスを指したり、肖像画を描いてもらう2人だったが、あることがきっかけで、再び互いに猜疑心を持つようになってしまう。 映画『お隣さんはヒトラー?』は、2024年7月26日(金)より全国公開。
otocoto編集部
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