注目のマドリード・ダービーは世紀の凡戦に【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
不甲斐ない3強の戦いぶり
スコアレスドローに終わったマドリード・ダービー。プレーの強度こそ高かったがその質は低く、ゴールが生まれる気配すらなかった。(C) Getty Images
開幕から約2か月が経過し、トップ3が揃って勢いを失いつつある。そんなタイミングで行なわれたマドリード・ダービーは負けを恐れた両者による世紀の凡戦となった。3連覇を狙うバルサからも“らしさ”は失われ…。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2019年10月17日発売 ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― プレシーズンマッチを見た限りでも、バルセロナ、レアル・マドリーの低迷は十分に予想できた。突き抜けるとすればアトレティコ・マドリーだったが、その勢いは早くも失せてしまっている。そして必然的に、ラ・リーガは混戦状態となった。 8節終了現在で、首位のマドリーと6位セビージャの勝点差は5。この拮抗した状況で昇格組であるグラナダの4位は大健闘と言えるが、それよりもここまではトップ3の不甲斐なさのほうが
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