引退の山本美憂 思い出の試合は2度目のRENA戦。「たくさんの愛で支えてくれたことに感謝」とファンにメッセージ【RIZIN】
女子レスリングの元世界王者で格闘家の山本美憂(KRAZY BEE / SPIKE22)が12月31日に行われた「RIZIN.45」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)での伊澤星花(Roys GYM)戦を最後に現役を引退した。 美憂は2016年8月にMMA転向を発表し9月のRIZINでRENAを相手にデビューして以来、MMAではRIZIN一筋で戦い続け、14戦6勝8敗の戦績を残した。 試合後に行われた会見では思い出深い試合として「やっぱRENAちゃんとの試合かな。最後、ヒザでガーンと負けちゃったけど、あのときはすごく楽しんでやってた試合でした。沖縄でやったやつ」と2021年11月20日に沖縄アリーナで行われた「RIZIN.32」での2度目のRENA戦を挙げた。この試合はRIZIN初の沖縄大会でメインを任されたカード。 美憂はデビュー戦でRENAに一本負けを喫し、雪辱を期しての試合だったが2Rにタックルに入った際にヒザを合わされダウンしたところに追撃の鉄槌の連打でTKO負けを喫した。 RENAもこの日、3・23神戸大会のカード発表でリングに上がった際に真っ先に「この場をお借りして美憂さんに一言言わせてください。2試合、美憂さんとは戦わせていただいて、私の格闘技人生において、ものすごく濃い2試合でした。美憂さんがいたから私はここまで来れたと思っています。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」と美憂にメッセージを贈った。 そして日本の女子格闘技界については「このままどんどんいろんな選手が現れるてほしいですね。レスリングからも柔道からもいろいろ」と要望。
引退試合の相手を務めた現RIZINスーパーアトム級王者の伊澤については「世界にも行ってほしいですね。いろいろな場はあると思うのでチャンスがあれば行ってほしいですね、伊澤選手も日本では無敵ですから、世界に行って力を発揮してもらいたいです」と期待した。 自らの今後については「まだいろいろ考えなきゃなっていう。パッと何かが見えたっていうのはなかったです(笑)。MMAは引退みたいな感じにはなったんですけど、いろいろ人生ありますから、この後、自分が何をやっていくかよく考えるというか、ただ自分の気分というか。これやろう、あれやろうというのがフッと出てくると思うので、それに身を任せて自分らしく行こうと思っています」と美憂らしい答え。 また「トレーニングはずっとそのまま続ける。MMAのトレーニングも続けていく。MMAに出るとかそういうのではないですけど、体もスローダウンしてきたとかは感じないので、もったいないのでこのまま続けます。MMAは、他にそういう選手がいるのか分からないけど最初から終わりまでRIZIN以外のリングには上がってない選手なんですよ、私が。100%ピュアRIZINなので、ほかに上がることは考えていないですね、MMAはRIZINで終わり」と改めてRIZINでMMA人生を全うする気であることを口にした。 最後に「本当に短いようで長いようで、長いようで短い私のMMA人生を、みなさんがいつもいつもたくさんの愛で支えてくれたこと、感謝しています。毎回毎回、いろんなことが私は勉強になっていて、それは勝ちからでも負けからでもそうなのですけど、全てのことにはいろんな意味があって、自分をここまで成長させてくれたMMA、そしてRIZINファン、家族、友達の皆さんに本当に感謝しています。これから先もRIZINがどんどん大きくなるのをどんな形でサポートできるか分からないけど、いつまでもRIZINの選手、RIZINの山本美憂として誇りに思って、これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」とファンに感謝の言葉とメッセージを贈った。