「一緒に戦ってくれますか!」高知ユナイテッド、最終戦は引き分けに J3昇格に向け12月から入れ替え戦
高知さんさんテレビ
高知からJへ! 11月24日、JFL・高知ユナイテッドSCの今シーズン最後の試合が行われ、引き分けという結果で終わりました。いよいよ12月1日からはJリーグ入りをかけた入れ替え戦に臨みます。 最終順位を2位で確定させ、12月1日と7日にJ3との入れ替え戦に臨む高知ユナイテッド。今シーズンの最終戦はホームの春野陸上競技場でクリアソン新宿と対戦しました。 試合前の円陣では、小林大智キャプテンが「まず一人一人の役割を果たして絶対ホーム勝ち切ろう!全員で戦おう!いくぞ!」とチームを鼓舞。 試合では拮抗した展開となる中、前半でディフェンダーの橋本がシュートするも、惜しくもゴールとはなりません。激しい攻防が繰り広げられますが、お互い決定力に欠け、0対0の引き分けで試合は終了しました。 この日は最終戦ということで、試合後にはセレモニーが行われました。小林大智キャプテンは「やはり夢をつかむことはなかなか簡単じゃないんだなと感じました。それでも本気で、真面目にひたむきに努力し続ければ状況を変えられるんだなということも感じたシーズンでした」と今シーズンを振り返りました。 山本志穂美社長は感極まった様子で「(小林)大智の言葉を聞いて、監督の挨拶を聞いて、もう胸がいっぱいです」と語ると、観客からは「まだ早いぞ!」の声が。それに山本社長も「はい!」と笑顔で応えます。 山本社長は続けて、12月に控える入れ替え戦を前に、サポーターに呼びかけました。 山本志穂美社長: 「横浜でしっかりシャーレ(優勝皿)をあげて、皆さんに『Jが誕生したよ』『みんなのおかげだよ』って持って帰ってきます。一緒に戦ってくれますか!(観客から声援があがる)ありがとうございます!」 入れ替え戦に向け、サポーターのボルテージも最高潮です。 高知市からのサポーター 「高知県のみんなが選手のことを応援していると思います。すごく私が緊張してしまって。この週末、必勝願いに行こうかなと思ってます」 そんな入れ替え戦の相手となるのが、J3で今シーズン20チーム中19位のY.S.C.C.横浜です。試合後の会見で吉本監督はこう語りました。 吉本岳史監督 「Y.S.C.C.横浜も『窮鼠猫を噛む』じゃないですけど、僕らに食われたくないと思ってはいるので、その必死さは間違いなく出てくると思います。肉弾戦、ラグビーのようなサッカーになるんじゃないのかなと思いますし、精神と精神を削り合うような試合になってくるんじゃないのかな」 ユナイテッドの真価が問われる入れ替え戦。高知にJリーグチームを誕生させることはできるのでしょうか。 入れ替え戦についておさらいします。 JFLの年間順位が2位で確定した高知ユナイテッドは、J3年間順位19位のY.S.C.C.横浜と入れ替え戦になります。入れ替え戦は2試合行われます。 まずホームゲームとして12月1日、香川・丸亀市のPikaraスタジアムで午後1時から試合が行われます。 ほかのイベントの開催が予定されていることなどから、春野陸上競技場が使用できず丸亀での開催となりますが、高知ユナイテッドは旅行会社と応援バスツアーを企画しています。高知駅から丸亀のPikaraスタジアムまで往復で大人1人6500円。観戦チケット代も含まれています。詳しくは高知ユナイテッドのホームページをご覧ください。 12月7日はアウェーゲームとして神奈川・横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で午後3時から試合が行われます。 ユナイテッドがJリーグへ昇格するにはまず勝利数が多いこと、勝利数で並んだ場合は2試合の得失点差が考慮され、それでも並べば延長戦、PK戦で決まります。
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