雑談がうまい人の特徴は? 演じることより大事な「好奇心」の作り方
私はスタンダップコメディアンです。オープンマイクやショーの間で、一晩にすることになる雑談はゆうにディナーパーティー1,000回分に相当します。 たいていの人にとって雑談をしようとする時に邪魔になるのが、この「演じる」というキーワードです。 見知らぬ人や知り合いが大勢いる部屋に入り、緊張で胃に穴が開きそうになることは、分野を問わず誰もが経験することでしょう。 いい印象を与えて知的で気の利いた会話をしたいのに、不安が忍び寄ってきます。突然、実際に人と繋がることよりも社交的にうまく「演じる」ことに集中してしまうのです。 今日とりあげる不安を軽減してくれる社交マナーのテクニックは、クリエイターのDanielle Bayard Jackson(@thefriendshipexpert)が投稿したこのTikTokから。動画の中でDanielleは「会話で優先するべきなのは、演じることではなく好奇心だ」と説明しています。 そこで、私がこれまで費やしてきた時間、しかも会話を「演じてくる」人たちにイライラした時間から学んだ、もっとうまく会話をするための私なりのヒントをご紹介します。さっそく見ていきましょう。
会話力を上げる方法:演じることより好奇心
演じることから好奇心に重点を移すと、社交不安が軽減されるだけでなく、もっと有意義な会話ができるようになります。そのコツがこちらです。 自由回答型の質問をする 自分のことを話して「演じる」衝動に駆られないようにしましょう。そうではなく、相手に話してもらえるような自由回答型の質問をするのです。必要があれば多少無遠慮でも構いません。「今のお仕事のどんなところが好きですか」「どこで育ったのですか」といったシンプルな切り出しで会話が開かれたものになります。 相手の反応に熱心に耳を傾け、続けて心のこもった質問をすることで、本当に関心があるのだということを伝えましょう。 たとえば、「仕事で好きなことといえば、ひとつは同僚です」という答えだったら、どんな人たちなのか尋ねてみましょう。 「実は仕事が嫌いなんです」という答えなら、何が特に嫌なのか訊いてみるのです。覚えておくべきは、ここでの目的は「好奇心」だということです。そうすれば、会話がもっと自然に流れるようになります。 沈黙に慣れる 会話の中で話が自然に途切れたり、間があいたりすることに動揺してはいけません。耐えがたく感じるかもしれませんが、沈黙があると二人とも話の内容を振り返ることができます。 緊張したまとまりのない話で会話の間を埋めるのは避けましょう。呼吸を整え、その瞬間を楽しみましょう。振り返る時間ができれば、会話に補足したいことを思いつく人が出てくるかもしれません。 心から褒める 相手について純粋にすごいと思える点があったら、丁寧な言い方で褒めましょう。ここで大切なのは、シンプルでありながら誠実であることです。 「すてきな時計ですね」「アートをよくご覧になるんですね」などが効果的です。 お世辞のためだけに褒めるのはやめましょう。上品で誠実な褒め言葉は、相手の心を開き、別の自由回答型の質問をするきっかけにもなります。 話しすぎない 緊張のあまり自分のことを話しすぎて会話を独占してしまうことはよくありますよね。個人的な細かい話やエピソードは間違いなく関連性がある時しか話さないようにして、相手に焦点を当てましょう。 繰り返しになりますが、間を埋めるためだけに話すのはやめましょう。 今に集中する 不安を感じると、頭の中で先を急ぐあまり会話から注意をそらしてしまうことがあります。 そのような場合は体勢を立て直し、一呼吸おいて、落ち着いてその瞬間に集中し直しましょう。会話が次にどう進む「べき」かを考えたり、さっき起きた気まずい瞬間のことを心配したりしてはいけません。今に集中することです。 もっとうまく不安の少ない会話をするには、期待せずに相手に波長を合わせることが必要です。 好奇心と誠実な関心があれば、演じたり見せかけの態度をとったりすることのない率直な会話になります。考え方を変えてみましょう。人との繋がりがもっと心からの、ありのままかつ実りのあるものになるはずです。 Source: TikTok
白井樹(OCiETe)