維新0人に…埼玉県議選・南1区の中村美香氏が失職 住所要件で疑義、当選無効が確定 次点の小森氏が当選
最高裁が昨年4月の統一地方選埼玉県議選における中村美香氏(維新)の当選を無効としたことを受け、19日に選挙会が開かれ、南1区(草加市)で次点だった小森克己氏(49)の当選が決まった。同日、岡田昭文県選挙管理委員長が小森氏に当選証書を付与した。 こんなことも…任期は21日、異例「4年越し」の繰り上げ当選 2019年の市議選、くじ引きで落選
中村氏は15日付で当選が無効となり、失職した。選挙会では中村氏の得票数がゼロ票となったことなどを確認し、供託金の没収も決まった。一方、議員報酬の返還は求められないとみられる。 中村氏を巡っては昨年4月、住所要件を満たしていないとして区内の有権者が県選管に異議申し立てを行った。当選無効を受け、中村氏は交流サイト(SNS)上で「居住実態を主張したが残念ながら認められなかった。今後、真摯(しんし)に有権者に謝罪していきたい」とコメント。日本維新の会の県総支部(高橋英明代表)は「信頼に応えられず、おわびする。支部における把握、指導が不足していたことを重く受け止め、再発防止に努める」とした。 小森氏は立憲民主党所属の新人で、会社役員などを務める。任期は2027年4月29日まで。小森氏は報道陣の取材に「このような形となったが、当選はうれしい。経済分野の知見を生かして県議として頑張りたい」と話した。
県議会事務局は19日、小森氏が県議会会派の民主フォーラムに所属したとの届け出が出されたと発表。会派別所属人数は自民57人、民主フォーラム12人、公明9人、県民会議7人、共産3人、改革1人、無所属3人となった。中村氏の1人会派だった維新は0人となった。
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