東岐波中美術部、地域の魅力をアートパネルに 体育広場のトイレ外壁に彩る【宇部】
東岐波中(藤田猛校長)の美術部員が描いた13枚の絵のパネルが、東岐波体育広場の公衆トイレの外壁に掲げられ、1日に除幕式が行われた。部員30人と近隣住民ら30人が見守る中、最大の作品を制作した部員2人が除幕すると、歓声が上がった。 174×122㌢のこの大作は、キワ・ラ・ビーチの波打ち際に向かって駆け出す同校の女子生徒3人の姿が躍動感たっぷりに描かれている。 和田紗弥部長は「東岐波の魅力や歴史をもっと多くの人に知ってもらいたいと、アイデアを出し合った。地元の海岸や神社、日の山などの美しい景色だけではなく、植松川を改修して水害を防いだ部坂神兵衛正恒の肖像も描いた」と話した。 同地区コミュニティー推進協議会前会長の松田保美さんが5年前に西岐波の白土海水浴場のトイレの壁に描かれたクジラやイルカなどの色鮮やかなイラストを見て、思い付いた。 新型コロナの5類感染症への移行を受け、同広場を管理する市と協議を進め、昨秋に同校に協力を求めた。美術部員たちが水彩やアクリルの絵の具で3カ月かけて描き上げた絵を、防水加工したパネルにプリントした。 松田さんは「美術部の皆さんのおかげでトイレの壁が華やかになった。数年ごとに新しい絵を飾り、伝統行事に育ててほしい」と語った。