【タイ】首都高、タイ子会社設立でコンサルを事業化
首都高速道路(東京都千代田区)は22日、初の海外子会社である「首都高インターナショナル・タイランド」の設立を記念して、技術や知識をアピールするセミナーを首都バンコクで開催した。これまで国際貢献として取り組んできたタイでの社会インフラサポートを、本格的に事業化する。 初期段階では主にコンサルティング業務を受注し、将来的にはタイや周辺国での多様なインフラ開発を請け負っていく。高速道路の運営で用いる技術は鉄道、空港、港などにも応用が望めるという。またパーキングエリアの経営、トンネル内の照明、設備の老朽化を測定する技術など、多岐にわたるグループ会社のノウハウも提供する。 首都高速道路は2011年にバンコク駐在員事務所を開所し、技術協力や人的交流などの国際貢献事業に取り組んできた。近年タイ国内のニーズが多様化、高度化してきたことを受け、6月に首都高インターナショナル・タイランドを設立。9月から営業を開始している。今後は支援という形ではなく、ビジネスパートナーとしてタイと向き合うという。 業務の受託や協業が見込まれるのは、駐在員事務所時代から協力関係にあったタイ政府機関と民間企業だ。タイ運輸省、同省傘下の高速道路局、タイ高速道路公団(EXAT)、首都圏鉄道と高速道路を運営するバンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロ(BEM)、ドンムアン有料道路を運営するドンムアン・トールウェイなどが想定される。