豪華外国客船で盛り上がり期待の神戸港。外国籍大型クルーズ船の入港回数約1.5倍増/兵庫
明治維新の開港以来、神戸港は日本と世界をつなぐ玄関口として広く認知されている。その中でも豪華な大型客船の入港は、おシャレで異国情緒漂う神戸の街のイメージとぴったり重なり合う。今年は米国のプリンセス・クルーズ社運航の「サン・プリンセス」(7万7441トン)が神戸ポートターミナル(神戸市中央区)発着を主とするようになったこともあり、外国籍の大型クルーズ船の入港回数が昨年よりも約1.5倍増え、30回以上になるなど、神戸の海からの観光ムードは盛り上がってきている。
外国客船の入港増加で観光などの経済効果に期待
「昨年までは横浜と神戸で分け合う形だった『サン・プリンセス』が、今年4月から基本として神戸発着となったのがいい方向に影響している」と神戸市側。「サン・プリンセス」は6月だけでも3回の入港が予定されている。東洋一のコンテナ港として世界に名をはせた神戸だが、近年は中国や韓国の港だけでなく国内の各港にも押され、かつての面影は薄まりつつある。 しかしクルーズ船の入港数は昨年も102回で横浜港に次いで国内2位。今年は外国客船の入港増加で、より一層の観光などによる経済効果が期待されている。 (文責・谷川しゅんき/関西ライター名鑑)