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（ブルームバーグ）： オーストラリアの大手機関投資家の間では、新しい分野である国内プライベートデット市場で成長を探る動きがある。金利高の恩恵を得られるほか、銀行がリスクの高い融資を敬遠する状況が背景にある。

国内最大級の年金基金が所有するＩＦＭインベスターズは、プライベートクレジットを含む120億豪ドル（約１兆2100億円）規模の豪州デットポートフォリオをこの２年に年約20％のペースで拡大した。一方、ＱＩＣは15億豪ドルのプライベートデット事業規模を今後２、３年で倍増させることが目標だ。両社とも従来の債券・ローン市場に代わる投資先を模索している。

規制当局がプライベートクレジットの監視を強化する中、銀行がリスクを理由にこの分野への融資に慎重になっていることが、プライベートクレジットファンドには追い風だ。豪準備銀行（中央銀行）の集計データによると、同分野の国内市場は400億豪ドル規模に拡大。これは企業債務全体の2.5％にすぎず、市場はさらに成長する可能性がある。

12年ぶりの高金利は国内年金基金に好リターンをもたらしている。最近の堅調な豪雇用統計を見ると、当局者が金融政策を緩和する理由はほとんどない。

ＩＦＭの豪ダイバーシファイドクレジット共同責任者ヒラン・ワニガセケラ氏はインタビューで「ここ１年－１年半にかなりの資金流入があった」と指摘。「基準金利が上昇し、クレジットが極めて良好な代替手段で比較的安定したリターンを生み出す状況にある現状で相対価値の機会だ」と語った。同社のプライベートクレジットファンドは年10－11％のリターンを目標に掲げている。

原題：Private Credit Set to Jump on Higher Interest Rates in Australia（抜粋）

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