メルセデス・ベンツ、「メルセデスAMG CLE 53 カブリオレ」追加 パワートレーン強化とともにワイドフェンダー採用
メルセデス・ベンツ日本は11月22日、CLE カブリオレに新たに「Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Cabriolet(ISG)」を追加して発売した。価格は1400万円。 【画像】ソフトトップの操作は停車中に加えて60km/hまでの走行中でも可能 今回のCLE 53 カブリオレのボディサイズは、「CLE 200 Cabriolet Sports(ISG)」と比べ、全長が5mm増の4855mm、全幅が75mm増の1935mm、全高が10mm増の1435mmと、前後にワイドフェンダーを採用したことで全幅を大幅に拡大し、力強さを強調。フロントはシャークノーズデザイン、新しいシャープな形をしたヘッドライト、AMG特有のAシェイプのグリルを取り入れ、ハイパフォーマンスを表現したフロントエンドを実現。リアエンドはひとつながりになったテールランプなどの流れるようなデザインに、ディフューザーを備えたAMGリアエプロンと左右4本出しデザインのテールパイプのスポーティなデザインを採用した。 インテリアにはカブリオレのスポーティさを引き立てるドライバーオリエンテッドなコクピットデザインを採用。人間工学に基づいて配置された12.3インチのコクピットディスプレイと11.9インチの2つの高解像度ディスプレイにより、コクピットを先進的で機能的に引き締める。ドライバーを重視することで中央にある11.9インチのメディアディスプレイを約6度、ドライバー側に傾けたデザインが採用された。また、ソフトトップ解放時に日光の差し込む向きが変わることで生じる光の反射を防ぐため、メディアディスプレイの傾きを2段階から調節する機能も備えている。 ソフトトップの操作は停車中に加えて60km/hまでの走行中でも可能で、作動時間は20秒以内とした。フロントウィンドウ上部のウィンドウディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が空気の流れを上方に高く跳ね上げるとともに、後方から室内への風の巻き込みを低減。さらにフロントシートに内蔵されたエアスカーフにより首元を暖めることもできる。 荷室容量は375L(ソフトトップを収納した状態で285L)のトランクは、日常の使用に実用的な容量を備え、必要に応じて60:40の分割可倒式リアシートのバックレストを倒すことで長尺物の搭載も可能にしている。 搭載される「M256M」エンジンは、直列6気筒3.0リッターエンジンにターボチャージャーと48V電動スーパーチャージャーに加えISGを備える。従来の「M256」エンジンから新しく設計されたインレット/アウトレットチャンネルやピストンリングの採用、最適な燃焼噴射、ターボチャージャーに改良を加え、最高出力330kW(449PS)を発生。またスーパーチャージャーも改良し、最大加給圧を1.5barとすることで最大トルク560Nm(約10秒間のオーバーブースト時は600Nm)を発生する。さらにISGにも改良が加えられ、最高出力は17kW(23PS)、最大トルク205Nmを追加する。 またCLE 53 カブリオレでは四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を採用し、前後トルク配分がフロント50:リア50からフロント0:リア100の範囲で可変トルク配分を行なうことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分する。「AMG SPEEDSHIFT TCT 9G」トランスミッションは俊敏なシフト操作を行なうことができ、特に走行モード「Sport+」「RACE モード」およびマニュアルモードではトランスミッションが迅速に動作。ダイナミックセレクトで選択された走行モードにより、燃料消費を抑えた運転スタイルから俊敏なシフト操作まで行なえる。
Car Watch,編集部:小林 隆