暮らしにさりげなく取り入れたい〈台湾の美しすぎる日用品16選〉職人が編む籠、レトロ可愛い食器…
名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。 【画像】キュンとくる! レトロ可愛い台湾の食器を見る 原住民族、中国、オランダ、日本など多様な文化がまじりあい成熟してきた台湾の民藝は、独特なのに普遍的で、美しく且つ機能的。そんな台湾の手仕事を持ち帰りませんか?
◆【大安森林公園】Kamaro'an House(カマロアン ハウス)
原住民族の文化をモダンなデザインに 台湾に暮らす16の原住民族。Kamaro'anは、その内の一つである「阿美族」の文化に興味を持った張雲帆さんと劉立祥さんが、2015年に立ち上げたデザインブランドだ。 店内には、阿美族がゴザに用いる“輪傘草”を波のように組み上げたランプシェードや、伝統の編み組細工を持ち手にあしらったバッグなど、阿美族の文化から着想を得たアイテムが並ぶ。 自らも阿美族で、クラフト制作を担当するNacuさんは、「自分たちの伝統に興味を持ったのは小学校の授業がきっかけ。でも現在はそういう授業も減ってきているかもしれません」と語る。 作品はNYのMoMAショップにも卸すなど、世界でも高く評価され、台湾の美しい工藝をいまに伝えている。 Kamaro'an House(カマロアン ハウス) 所在地 台北市大安區新生南路三段11巷2號 電話番号 02-2356-3616 営業時間 15:00~18:00(要予約)、土・日曜 13:00~18:00 定休日 月・火曜
◆【公館】綠兔子工作室(リュートゥーズゴンヅォシー)
環境を守るために手仕事という選択を 「少し前まで、台湾の家具や日用品は、ほとんどが竹製だったんですよ。台湾がこれほどプラスチックに占拠される前はね」と語る店主の小啄木さん。 元エンジニアの小啄木さんと元記者のMiffyさん夫妻が、台湾の手仕事に魅了され、セレクトショップを開いたのは13年前のこと。プラスチックをなるべく避けた暮らしを実践する中で、昔ながらの手仕事に可能性を感じ、その魅力を伝えている。 70代のブリキ職人がつくる茶筒をはじめ、ふたりが台湾全土から集めた昔ながらの日用品は、熟練の職人によって丹念につくられたものばかり。 現在は、自らもつくり手として活躍する傍ら、伝統技術を伝えるワークショップなども開催している。 綠兔子工作室(リュートゥーズゴンヅォシー) 所在地 台北市文山區汀州路四段93號2樓 電話番号 0975-327-812(要予約) 営業時間 水曜 14:00~17:00、木曜 10:00~20:00、金曜 14:00~17:00 定休日 土~火曜 ※カード不可