一宮七夕まつり開幕 26日にはディズニーのパレード開催
JR尾張一宮駅・名鉄一宮駅周辺や本町商店街といった愛知県一宮市内各所を無数のきらびやかな七夕飾りで埋め尽くす「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」が23日、同市で開幕した。今年は開催60回を記念して最終日となる26日に「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」が行われる予定で、市民らの期待も高まっているという。
おりもの感謝祭一宮七夕まつりの歴史
平安時代にはすでに尾張国(現在の愛知県西部)の名神大社として崇敬を集めていた真清田神社。そんな一宮市民の守り神である真清田神社に祀られる「天火明命(あめのほあかりのみこと)」の母神「萬幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)」は、古来より織物の神様として知られ、そのご加護によって一宮市では織物業が発達したと伝わる。 織物に縁の深い、牽牛・織女にちなみ、機織工業の繁栄を願う祭りとして、昭和31年(1956年)に始まったのがこの「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」で、日本三大七夕まつりのひとつとも言われ、毎年100万人以上の見物客が訪れる盛大な祭りだ。
アーケードを中心に七夕の飾り付け
訪れる人々の目を何よりも楽しませるのが、七夕の飾り付け。竹飾りやくす玉などの色鮮やかな1000本ほどの飾り付けは主に市内の業者が作成している。 毎年行われる行事だが、ほとんどは毎年新たに作られている。市内の小学校の児童や、幼・保育園の園児たちが作成した七夕飾りも花を添える。 23日午前中は、まつり開催前にもかかわらずアーケード内はゆっくりと見物する人の姿が見られた。市内から3世代で訪れていた女性は、「七夕の飾りを見に毎年のように訪れていますが、今年は小さい孫を連れているので午前中なら空いていると思ってこの時間に来ました。孫も喜んでいるので良かったです」と話した。
特産品の毛織物を奉納する「御衣奉献大行列」も
ステージイベントなどの見どころが数多くある中、特筆すべきは、特産品の毛織物を奉納する「御衣奉献大行列」。歴史装束に身を包んだ市民が300メートルにも及ぶ大行列となって練り歩く絢爛豪華な歴史絵巻が25日に行われる。また、同日にはポップカルチャーと融合したコスプレパレードもあり、圧巻の迫力という。 最終日となる26日には60回を記念した特別イベント「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」も開催される予定。人気キャラクターの登場に会場のボルテージはさらに上がりそうだ。