青銀、みち銀の合併認可/1月1日に新銀行
金融庁は20日、青森銀行とみちのく銀行の合併を認可した。1月1日に、青森県内の預金・貸出金シェアが7割を超える新たな「青森みちのく銀行」が誕生する。同一県内でシェアが高くなっても合併を認める独占禁止法の特例法が、銀行として初めて適用される。 財務省東北財務局青森財務事務所(青森市)で、東北財務局の太田原和房局長が、青銀の石川啓太郎頭取とみち銀の藤澤貴之頭取に認可書を交付した。両行は11月25日に合併を申請し、金融庁が財務面や合併後の経営体制、経営計画などを審査して認可した。 石川頭取は「認可は一つの節目だが、ゴールではない。地域の皆さまに、この地域にあってよかったと思ってもらえるような新銀行を目指す」、藤澤頭取は「システム統合、事務の統一化など順調に進んでいる。皆さまからのご期待に応えられるよう、石川頭取とタッグを組みながら、着実に前進する」と意気込みを語った。 太田原局長は「両行の合併で、経営基盤がより強化される。地域での金融仲介機能が円滑に発揮され、利用者の利便性や顧客企業の価値向上、地域経済活性化に結びついていけばと期待している」と話した。 青森みちのく銀行は、資本金195億円。9月末現在の両行合算ベースで、預金残高は5兆3122億円、貸出金は3兆5364億円。本店を青森市橋本1丁目、現在の青銀本店に置く。代表取締役頭取に石川氏、代表取締役会長に藤澤氏が就く。従業員数は2346人。