サウスウエスト株下落、ボーイング問題の影響で人員採用を凍結
(ブルームバーグ): 米サウスウエスト航空は今年の運航能力を削減するほか、ほとんどの人員採用を中止し、支出計画を見直す方針だ。米ボーイングによる航空機納入の減少に対応する。1月にアラスカ航空運航のボーイング機で胴体の一部が吹き飛ぶ事故が発生したことを受けて、ボーイングは規制当局の調査や刑事捜査に直面している。
サウスウエストは1-3月(第1四半期)の純損益赤字を見込んでおり、12日の規制当局への届け出で従来の通期ガイダンスを見直していると明らかにした。人員採用は操縦士や客室乗務員を含む複数の職種で既に停止されており、同社は2023年よりも少ない従業員数で今年を終えると予想している。
12日の米株式市場でサウスウエストは一時15%安。年初来では11日終値までの時点で17%値上がりしていた。
同社のこうした見通しは、ボーイングでの危機が航空業界全体に波及しつつあることを浮き彫りにしている。
サウスウエストは「737MAX7」を今年受け取る見込みはなく、他のボーイング機の納入台数もわずか46機にとどまるとの見通しを示した。従来予想は79機だった。
関連記事:
原題:Southwest Falls as Boeing Woes Force Hiring Freeze, Cost Review(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Mary Schlangenstein