松本幸四郎、〝5代目〟鬼平役に「天命なので途切れさせてはいけない」
歌舞伎俳優、松本幸四郎(51)が23日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「鬼平犯科帳 血闘」(山下智彦監督、5月10日公開)の完成披露上映会に出席した。 【写真】映画「鬼平犯科帳 血闘」の完成上映会に出席した志田未来、中村ゆり、松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子、後列左から久保田悠来、山田純大、浅利陽介、本宮泰風、北村有起哉、山下智彦監督 同作は1969年に祖父、八代目松本幸四郎(初代松本白鸚)さんがテレビ時代劇で鬼平こと長谷川平蔵を演じて以降脈々と続き、今回、原作者の池波正太郎生誕100年記念作として映画化。 叔父の中村吉右衛門さんから引き継いだ〝5代目〟鬼平役の幸四郎は、「私にとっての鬼平とは?」の問いに「天命だと思っています」と回答。「鬼平の映像作品はいつの時代にも存在する。正面からしっかりと受け止めて、天命なので途切れさせてはいけない」と座長としての覚悟を語った。 今作で若き日の鬼平、長谷川銕三郎を演じた長男、市川染五郎(19)は、同じ問いに「職人たちのこだわりの結晶。現場に携わって、スタッフや役者たちがこだわりを持って作っていると感じました」と答えると、幸四郎は「素晴らしい。私のせがれです」と目を細めた。 最後に「傑作を傑作にすべく傑作を作ったと思っています。人と人とがつながりあって起こるドラマ。〝人間〟を感じてもらいたい。過去の作品と見比べてほしい」と力を込めた。 妻、久栄役の仙道敦子(54)、密偵・おまさ役の中村ゆり(42)、筆頭与力・佐嶋忠介役の本宮泰風(52)、同心・木村忠吾役の浅利陽介(36)、酒井祐助役の山田純大(51)、沢田小平次役の久保田悠来(42)、盗賊一味の引き込み女・おりん役の志田未来(30)、〝鬼平の宿敵〟網切の甚五郎役の北村有起哉(49)も登壇した。