2023年フードライター白央篤司さんが 出会ったおいしいもの・いいもの10選 日本各地から逸品大集結!
料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。 【画像】白央篤司さんが2023年に出会ったおいしいもの・いいもの どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?
2023年に買ってよかったもの
入っちゃいましたねえ、12月に。今年もじきにおしまい。毎年言ってますが、早いなあ。 恒例「買ってよかったもの」まとめ、今年もやりますよ。2023年に私が出合ったおいしいもの、すぐれもの、ドドッと紹介いたします。
◆01 名古屋「川口屋」の和菓子
年々、深まるものといえば和菓子への愛。すぐれた職人さんたちの手によるあんこや餅の味わい、食感ってなんと素晴らしく、静かな感動を与えてくれるものなのだろうかとしみじみ思います。 取り寄せも可能な、愛知県は名古屋「川口屋」さんの和菓子。こちらのお菓子に共通する清々しい甘さとなめらかさ、香りと口どけのきれいさには、いただくたびにため息が出ます。写真は11月後半に取り寄せたものの一部。すべてよかったけれど、柿を使ったきんとんが特に感動的だったなあ……。 季節の上生菓子、4個ぐらいから配送していただけるので、和菓子に興味のある方はぜひお試しください(一部配送不可のものあり)。 ちなみに「川口屋」さん、日本食いしん坊界の天上人クラスにいる料理研究家の重信初江さんに教えてもらいました。初江さんいつもありがとう。 川口屋
◆02 京都「菓子屋 のな」のお菓子
続いても和菓子。こちらはね、テイクアウトのみなんですが京都を訪ねたらぜひ寄ってほしいです。かねてより「新感覚の和菓子」と評判を聞いていましたが、今秋ようやく行けました。 「文学和菓子 アントニオとララ」はアンデルセンの『即興詩人』に着想を得たお菓子とのこと。香ばしく深い甘さの焦がしキャラメルあんと、爽やかな甘酸っぱさが鮮烈なマンゴートロピカルあん、2種のあんこ玉セットは今年体験したおいしいサプライズの中でも群を抜いていて忘れられないもの。 来年も必ず再訪して、看板商品のひとつという「あんバターチャバタ」をいただきたい。 菓子屋 のな