【MLB】今オフのクオリファイング・オファー候補をMLB.comが特集 フアン・ソト、コービン・バーンズなど
MLBでは2012~16年の労使協定からFA移籍の補償制度に関してクオリファイング・オファー(QO)のシステムが採用されており、2017~21年と2022~26年の労使協定でも一部変更を加えながらQO制度が継続されている。QOはFA選手に対して元所属球団が定められた金額での1年契約をオファーする制度であり、今オフの金額は2105万ドル(約31億4000万円)。QOを拒否した選手が他球団と契約した場合、労使協定に定められたルールに従い、ドラフト指名権の補償や喪失が発生することになる。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 米公式サイト「MLB.com」のトーマス・ハリガン記者は、QOの提示を受ける有力候補として9人の選手をリストアップ。ウィリー・アダメス(ブリュワーズ)、ピート・アロンソ(メッツ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)、コービン・バーンズ(オリオールズ)、マックス・フリード(ブレーブス)、テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)、ショーン・マナイア(メッツ)、アンソニー・サンタンデール(オリオールズ)、フアン・ソト(ヤンキース)という9人だが、これらの選手はFA市場で複数年の大型契約を得られることが確実であり、QOの提示を受けても拒否するのは間違いないだろう。 ハリガン記者は、上記の9人以外にQOの提示を受ける可能性のある選手として9人の選手をリストアップ。シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、金河成(キム・ハソン/パドレス)、ニック・マルティネス(レッズ)、タイラー・オニール(レッドソックス)、ジュリクソン・プロファー(パドレス)、ルイス・セベリーノ(メッツ)、グレイバー・トーレス(ヤンキース)、マイケル・ワカ(ロイヤルズ)、クリスチャン・ウォーカー(ダイヤモンドバックス)という顔ぶれだ。球団の立場では「他球団へ流出した場合にドラフトの補償指名権がほしいが、1年2105万ドルで残留してもらってもいい」という位置づけの選手ということになる。選手の立場では「QOを拒否して複数年契約を狙うか、1年2105万ドルで残留して翌年のFAのために改めて実力を証明することを目指すか」という選択になる。 なお、過去にQOの提示を受けたことがある選手に対してQOを提示することはできないため、ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)、ケンリー・ジャンセン(レッドソックス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)といった選手たちはQOの対象外となる。 さらに、シーズン途中で移籍した選手もQOの対象外となるため、ジャック・フラハティ(ドジャース)、菊池雄星(アストロズ)、タナー・スコット(パドレス)らも今オフQOの提示を受けることはない。