ドラゴン・キッドを攻めるデスペラード（手前右）。後方は下田美馬（左）とＳ・キッド

　新日本プロレスのエル・デスペラードによる特別興行「デスペ・インビタショナル」が10日に後楽園ホールで行われ、デスペラードとスターライト・キッド（スターダム）の初対決が実現した。 【写真】下田美馬にマスクを狙われるS・キッド 　招待状を受け取った選手のみが出場できる同大会の出場選手・対戦カードは、すべて当日発表。予測不可能な大会の前説で登場したデスペラードは「戦いたい相手」としてS・キッドとドラゴン・キッド（ドラゴンゲート）を呼び込んだ。「3人で組んでも面白いと思ったんだけど、今日はキッちゃんとキッちゃんで組んでもらって…妹と兄ちゃんが組むんだ、俺のパートナーは姉ちゃんしかいないでしょ」と豪語すると、パートナーとして下田美馬が姿を現した。 　デスペラードと対峙したS・キッドは張り手を見舞い、後頭部への低空ドロップキックを発射。敵軍の連係に捕まって苦戦を強いられるも、場外のデスペラードに向かってコーナー最上段からボディアタックを発射した。 　さらに終盤に下田と1対1の戦況になると、デスペラードの得意技ヌメロ・ドスに捕獲する。タイガースープレックスホールドで反撃を許しながらも、最後はキッドがクリストでデスペラードの動きを封じる間に、黒虎脚殺で下田からギブアップを奪った。 〝兄〟との初対決を終えたS・キッドは「まずはデスぺっち、記念すべき第1試合に選んでくれてありがとうございます。そして昨日、（ベスト・オブ・ザ）スーパージュニア優勝おめでとうございます」と祝福。「男子選手と戦う機会があるとは思わなかったんですよ、レスラー人生で。だから一つだけ思いました。デスぺっちとならシングルしたいと思っちゃいました。キッちゃん先輩ともまた組みたいです」と、将来的な一騎打ちの野望を明かしていた。