緑に染まるアウェイゲームを制し、名古屋が今季最後の小田原で逆転勝利!大分は横浜撃破で上位進出に望みつなぐ【Fリーグ第19節|試合結果&順位】
11月3日から11月5日にかけて、Fリーグ2023-2024ディビジョン1第19節が各会場で開催された。
八木聖人が敵地で2得点
11月4日には、小田原アリーナにて湘南ベルマーレと名古屋オーシャンズが対戦した。 今シーズン最後の小田原アリーナ開催では、第17節に続いて3度目のABEMA現地実況付き生中継が行われた。リーグ屈指の集客力を誇るアリーナでスタンドが緑に染まるなか、アウェイの名古屋が“絶対王者”としての強さを見せつけた。 試合が動いたのは第1ピリオドの6分、流れるような速攻から名古屋は先制点を奪われる。湘南の気持ちの込もったプレーに圧倒される名古屋だが、12分、セットプレーのチャンスで、吉川智貴の横パスを受けた右サイドの甲斐稜人が、鋭いカットインから左足で突き刺し同点に追いつく。12分にはミドルを叩き込まれ再び1点のリードを許すも、15分、安藤良平の折り返しを八木聖人がファー詰めで押し込み、一進一退の2-2で試合を折り返した。 続く第2ピリオドも湘南の攻守の切り替えの速さに苦戦する名古屋だが、24分、ダルランのシュートからのこぼれを八木がダイレクトで叩き込み、勝ち越しに成功。湘南のGKを交えた攻撃を篠田龍馬のファインセーブで凌ぎきると、35分、ゴール前で相手の一瞬の隙を突き水谷颯真が右足を伸ばしてパスカットすると、そのままボールは無人のゴールに吸い込まれ名古屋は追加点をマーク。最後は清水和也がパワープレー返しで点差を広げ、5-2で試合は終了。湘南の勢いを抑え込み、逆転勝利を収めた。
ベテラン・仁部屋が4年ぶりにハットトリック
11月5日には、サイクルショップコダマ大洲アリーナにてバサジィ大分とY.S.C.C.横浜が対戦した。8月の前回対戦では0-2で完封負けを喫した大分だが、今節はベテラン・仁部屋和弘が2019-2020シーズン以来4年ぶりのハットトリックを決めて躍動。ホームで貴重な勝ち点3をつかんだ。 試合開始5分、相手陣内左でのキックインのチャンスから、パスを受けた田口大雅が反転シュートをニアサイドに突き刺し、先制点を奪う。その後は互いにシュートの撃ち合いが続きながら、得点には至らず。17分には、カウンターからルアンがピッチ中央をドリブルで突破し、股抜きのパスを受け取った田口が追加点を狙うもGKに阻まれ、大分の1点リードで第1ピリオドを終えた。 ロースコアとなった第1ピリオドに反して、続く第2ピリオドは大きくゲームが動く。まずは26分、ハーフライン付近で小林謙太が相手の縦パスをカットしボールを奪うと、右サイドの青大祐へ。すかさず逆サイドにパスが送られると、フリーになった仁部屋が冷静に決め切り待望の追加点を決めた。 さらに28分、ゴール前で青が1対1のチャンスを迎えると、ペナルティエリアを飛び出した相手GK井戸孔晟に倒されてしまう。このプレーが決定機阻止の判定を受け井戸は一発退場となり、大分は数的優位の状況を作り出す。 ところが、2分が経過し横浜のフィールドプレーヤーが4人に戻ると押し込まれる展開が続き、32分、ペナルティエリア内で相手を倒してしまい大分はPKから失点。続けて33分にはオウンゴールで2-2に追いつかれる。 しかし、36分、青が相手陣内でボールを奪いショートカウンターを発動。2点目と同じく右サイドからのパスを仁部屋が流し込み悪い流れを断ち切ると、38分に上原拓也、そして39分に仁部屋がパワープレー返しを決め、5-2でタイムアップ。一時は同点となったものの終盤に差を広げ、上位リーグ進出への望みをつないだ。