骨付き肉の“巻物”に記された「加古川和牛」の特徴とは? 特産品PRへ市農林水産課が製作
兵庫県加古川市の特産品「加古川和牛」を広くPRしようと、市農林水産課が骨付き肉型の巻物に加古川和牛の特徴などを記した「かこがわ肉の巻」を製作した。市内外で開かれるイベントなどで手に取ることができるという。ユニークな見た目で、若い世代を中心に交流サイト(SNS)などでの拡散を狙って考案したという。(宮崎真彦) 【写真】加古川和牛を紹介する「かこがわ肉の巻」 ■漫画のコマ割り風にイラストを多用 加古川和牛は加古川近郊の牧場で育った但馬牛を指し、その中でも肉質や霜降りの程度などの規格をクリアしたものは神戸ビーフとして扱われる。 昨年秋に同課で加古川和牛の認知度の低さや、魅力浸透に向けたPR検討チームが立ち上げられた。その中で「PRの拡散」をテーマにプロジェクトが進み、SNSなどにアップされた写真を参考に多くの人に周知を広めるインパクトあるものをという案が浮上。漫画に出てくるような骨付き型のPR案が候補に挙がった。 骨の部分は3Dプリンターを用いて製作。厚みのある肉を表現するために、紙ではなく布に加古川和牛の情報を印刷した。子どもから大人まで気軽に目にしてもおうと、中身は漫画のコマ割り風にイラストを多用。加古川和牛の品質や条件、食卓までの流通の流れを分かりやすく解説している。 同課担当者は「まずはこのインパクトある形から(加古川和牛を)知ってもらう。そこから写真を撮ってSNSに投稿してどんどん拡散してほしい」としている。同課では『#かこがわ肉の巻』を付けて各種SNSでの投稿を呼びかけている。同課TEL079・427・9226