上方落語の「二刀流」桂かい枝が芸歴30周年記念公演に気合 「外国人の方も取り込んで」万博効果も期待
上方落語家の桂かい枝が13日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で、芸歴30周年記念独演会(11月27日、NGK)のPR会見に出席した。 1994年に5代目桂文枝さんに入門。桂吉弥、林家菊丸、桂春蝶らがいる豊作イヤーの“花の94年組”の一人でもある。NGKには昨年から月に1回、定期的に出演しているが、独演会は初めて。「いつかやってみたかった。お客さんを入れるのは恐怖しかないですが」と武者震いした。 ゲストには「コネとツテを使って」笑福亭鶴瓶、桂二葉と、人形浄瑠璃文楽座から人形遣いら10人を招く。「鶴瓶兄さんの独演会が2席で6000円。二葉さんが2席4000円。これだけで元が取れます」と1階席4000円のチケットをアピールした。 特に鶴瓶は、落語家を志すきっかけになった「あこがれの人」。自身の演目は「笑いの多い新作」と、鶴瓶から「合うと思う」と勧められた江戸の大ネタ「芝浜」に挑む予定だ。 英語落語にも力を入れており、ネタが小中高の英語の教科書にも採用され、「二刀流。自分の一つの売り」と胸を張った。来年は大阪・関西万博(4~10月)が開催され、自身の芸を外国人にアピールする絶好機で「そういう話も進んでいます。伝統+吉本の笑いという強いコンテンツで、たくさんの外国人の方を取り込んで、外国人用の劇場も作ってもらえたらうれしい」と今後の野望を語った。
報知新聞社