【高校野球】初優勝狙う光南が1回戦で仙台育英と対戦…須藤颯歩主将「やりたいと思っていた」…春季東北大会組み合わせ抽選会
14日開幕の春季高校野球東北大会(石巻市民ほか)の組み合わせ抽選会が5日、オンラインで行われた。2年ぶり6度目の出場で初優勝を目標にする光南(福島)は、14日の1回戦で全国屈指の強豪・仙台育英(宮城)と対戦する。 **** オンラインで行われた組み合わせ抽選会に出席した光南・須藤颯歩(はやと)主将(3年)は仙台育英との初戦が決まると、にんまりと笑みを浮かべた。「ずっと仙台育英さんとやりたいと思っていて、前日からも言っていた」。22年夏に甲子園優勝、23年夏は準優勝した相手との対戦に胸を高鳴らせた。 どの強豪相手でも「常笑軍団」をテーマに、思いやりや泥くささ、一球の大切さを意識して戦う。「相手も同じ高校生。ちょっとピンチをつくったら感情の揺れもあると思う。自分たちが焦るのではなく、冷静に考えて隙を突きつつ勝ちたい」 昨秋の東北大会では一関学院(岩手)の投手陣に抑えられ、1点も奪えず0―3で初戦(2回戦)敗退。個人としても「ボール球を振って無駄なアウトが多かった」と課題が残っていた。「一つのボール球や一つの甘いボールが勝利につながる」。練習からノックやバッティングの一球を意識し、磨きをかけている。 目標は優勝だが、その先にある夏の甲子園出場が最優先。夏を意識して東北の強豪たちと戦い力を伸ばしていく。「この大会をいかに長く戦い、そして自分たちの成長につながる大会にできれば」。一球の重みを再認識し、勝利を目指していく。(山崎 賢人) 〇…仙台育英は14日の1回戦で光南との対戦が決まった。「夏(の大会)につながるように、一試合でも多く経験を積むことができればいい」と湯浅桜翼(おうすけ)主将(3年)。優勝した県大会について「簡単なエラー、単純なミスが出ていた。そこを変えていきたい」とプレーの精度をさらに高めていくつもりだ。昨年大会は準優勝。17年以来の優勝を目指す。 〇…聖光学院は今春センバツ8強で昨秋東北大会の王者・青森山田と14日の1回戦で戦う。昨秋大会前の練習試合で勝利した相手だが、慢心はない。今大会で優勝の目標を口にした青柳羽瑠(はる)主将(3年)は「ピッチャー陣におんぶに抱っこで、バッティングのつながりが課題。相手は速球投手なので、振り負けないように初球からガツガツと振って、ベストスイングをしたい」と闘志を燃やした。 聖和学園・三浦広大主将(3年。昨秋県王者も春は初出場)「甲子園に出るような強豪校とやれるのはいい機会だと思う。いい形で夏の大会に入れるようにしたい」 〇…硬式と同時期に宮城県内で開かれる軟式の東北大会も抽選会が行われた。仙台商・佐々木大輔主将(3年)は五所川原第一(青森)との1回戦(14日)に向け、「(県大会を)優勝した勢いで、自分たちの戦いをしていきたい」と決意。県では2回戦で無安打無得点試合、準決勝で完全試合を達成とバッテリーを中心とした堅い守備が持ち味。少ない点数を守り切って勝利につなげていく。
報知新聞社