フレッシュチーズブランド「フレッシュチーズスタジオ」、表参道に初店舗
フレッシュチーズのブランド「FRESH CHEESE STUDIO(フレッシュチーズスタジオ)」初の常設店「FCS cheese & cafe 表参道」が11月14日、表参道駅近くの商業空間「B-Flat COMMUNE」(渋谷区神宮前4)内にオープンする。(シブヤ経済新聞) 【写真】チーズのみずみずしさなどを表現した店舗 同ブランドは、明治の社内新規事業創発の取り組みから誕生。同社は2021年度に社内公募メンバーが主体となって新規事業の創出を目指すプログラム「mBD(meiji Business Development)」を実施。その際に、経営企画本部イノベーション事業戦略部専任課長で同ブランドのブランドマネジャー藤本和秀さんら4人が発案した。 同社は牛乳・乳製品を展開しているが、大衆に向けた商品が主となることから「出来たての乳製品の魅力を伝えたい」と企画。藤本さんらが出向している、新規事業開発の知見を持つゼロワンブースター(千代田区)が店舗を経営する。 6月~8月に軽井沢で展開したポップアップレストランで初お披露目。初の常設店となる同店は、食感度が豊かな人が多いことなどから同エリアに出店。近隣住民や街の特性から30~60代の女性を中心とした利用を見込む。 キッチンカースタイルの店舗は、デザイナーの佐藤オオキさん率いるnendoが空間をデザイン。水色で丸いフォルムのキッチンカーはフレッシュチーズのみずみずしさなどを表現。廃棄される花「ロスフラワー」を使った空間演出などを手がけるRINの河島春佳社長による、ブラッターチーズをイメージした形の花のオブジェなどグリーンの装飾をあしらう。「情報交流の場」を目指し、キッチンカーに隣接したスペースでは他企業や団体とコラボレーションして季節に合わせたイベントなどを行うことで「人が集まる仕かけづくり」を図る。 同店で提供するブッラータチーズは世田谷に構えた工房で手作りし、店頭に運ぶ。巾着状にする北海道・十勝の牛乳を使ったカード(凝乳)中にストラッチャテッラと呼ばれるクリームと刻んだモッツァレラを詰める。結び目は食べやすいように「できるだけ柔らかく」結ぶことを意識しているという。 メニューは、「国産の魅力を伝える」ことを目的に和の要素として御膳を着想源に考案した。ベースとなるのは、ボウル状の器に入れるブラッターチーズ、山口産「旬をあじわう まいにちの塩」、静岡産のオリーブオイル、国産の蜂蜜、「THE STANDARD BAKERS」のパンを盆に載せる「ブッラータボウル シンプル」(2,000円)。焼き菓子、バルサミコソース(各100円)、クロワッサン(200円)、生ハム、季節のフルーツ(各300円)、十勝ジャガイモのスープ(500円)など追加できるトッピングやソースを用意し、味を変えたり組み合わせたりすることで「新しい発見・体験」ができるようにする。盆は「工房木那」とコラボレーションしたオリジナルの物を使う。 11月末までの数量限定メニューとして、日本料理店「日本橋ゆかり」とのコラボレーションメニューも用意。北海道のエビやホタテ、岡山のキャビアや金箔(きんぱく)をトッピングし、北海道の男爵イモ、サーモン、ニンジンのドレッシング、梅酢、だし、レモン汁を合わせたたれを添える「ブッラーダボウルの野永風北海うどん」(5,000円)と、コーヒー豆の栽培・販売などを手がけるサザコーヒーのコーヒーゼリーを刻み、あんこ、沖縄産黒糖を使う自家製黒蜜ソースを混ぜる「ブッラータボウル和風ぜんざい」(3,000円)の2品となる。 店頭では、ブッラータチーズ(1,500円)をはじめ、オリーブオイルや生ハムなどメニューに使う調味料や食材、北海道の野菜や果物などの物販も行う。 営業時間は12時~18時30分。月曜・火曜・日曜定休。今月8日と9日にはプレオープンし、数量限定提供する。
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