京都の観光名所、駐車場探す「うろつき渋滞」深刻…清水寺近くの住民「いつも渋滞で車での外出諦め」
260台分を管理
こうした状況を踏まえ、同整備局は「渋滞を減らすことで、観光客だけでなく地域住民の生活環境の改善を図りたい」として、民間駐車場の予約システムを導入することにした。
システムでは、清水寺周辺の駐車場約10か所(計約260台)の予約や利用状況を一括で管理する。専用ホームページで予約を受け付けるほか、リアルタイムの空き情報も閲覧できるようにする。
公的機関がこうした民間駐車場のシステム整備に乗り出すのは全国初の試みで、11月中旬からの運用開始を予定。予約可能な時期や詳細な運用方法などは今後決定する。まずは清水寺周辺で始め、効果などを見た上で、他の地域への拡大を検討するという。
観光客からは期待の声が上がる。6月初旬に石川県から家族で観光に訪れた30歳代の女性は「観光前にネットで駐車場を探しても、空いているかは行ってみないとわからない。事前に予約できれば、安心して観光地に行ける」と話す。
京都市歩くまち京都推進室の長尾由規夫室長は「事前に駐車場を決めてもらえれば、うろつき渋滞の緩和が期待できる。国、京都府、京都市が一体となって取り組みを進め、導入後は課題を洗い出して充実させていくことが必要だ」と語る。