円安傾向が外国株式投資を促した? 「先進国株式」への資金流入額が歴史的な規模に=DC専用ファンド(2024年5月)
この遅れて始まった公募投信市場のインデックスファンドブームが、今、DC市場にも影響を与え始めている。「S&P500」に連動するインデックスファンドが資金流入額上位に食い込み始めたのは、その流れの始まりだろう。
■トータルリターンのトップは「DC次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」
個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、前月は2位だった「DC次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」になった。前月まで4カ月連続でトップを維持した「DCトヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」は第2位に後退した。資金流入額ランキングは先進国株式インデックスファンドが独占してしまっているが、パフォーマンスのランキングでは、日本株ファンドがトップ10の半数である5ファンドがランクインしている。また、先進国株式インデックスファンドの1年トータルリターンが38%程度、「S&P500」が41%程度に対し、ランキング上位は1年で40%台後半のトータルリターンの水準になっている。アクティブ運用の力を見せつけたパフォーマンスだ。(グラフは、過去3カ月間のDC専用ファンドの資産クラス別資金流出入の状況)
ウエルスアドバイザー