「バスの運転手さん、ありがとう」 閉鎖の営業所に小学生が感謝の会 運転手「最高のプレゼントもらった」 山口県光市
雨の日も暑い日もいつもありがとう―。山口大付属光小(山口県光市室積)の児童が、中国ジェイアールバスのスクールバス運転手を招いて「感謝の会」を開いた。同社による運行が3月末の周防営業所(光市虹ケ浜)閉鎖に伴い終了することを知った5年生が、お礼をしたいと企画した。 【画像】運転手と敬礼のポーズで記念撮影する児童 5年生55人が1日、校内の集会室に同営業所の中村春男所長と運転手5人を招き、クイズや劇、演奏、合唱を披露した。感謝や惜別の思いをつづった手紙も贈った。運転手たちは児童の心尽くしの企画に顔をほころばせていた。 運転手はハンドルを握りながら「おはよう」「行ってらっしゃい」と声をかけ続けてきたという。片野時男さん(60)は「今日は最高のプレゼントをもらった。一生の思い出になる。子どもたちとの交流は元気の源だった」と振り返った。 同県周南市から通う國本泰生さん(11)は「いつも運転手さんの笑顔を見ると安心した。無事に登校できたのは運転手さんのおかげ。寂しい気持ちでいっぱい」と話していた。 同校は全校児童約360人のうち約100人が2系統のスクールバスを使っている。また、JR光駅から室積公園口などを結ぶ同社運行の路線バスを約100人が利用している。今後、別の事業者が運行を引き継ぐ予定という。
中国新聞社