阪神・才木、侍ジャパンで試し切り 真剣勝負も「プレミアの中でもいろいろ〝いじくろう〟かなと」
大舞台でもトライ!! 阪神・才木浩人投手(25)が22日、甲子園での秋季練習に参加し、初めて侍ジャパンの一員として出場する国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」でも試行錯誤して成長につなげる考えを示した。今季自己最多の13勝を挙げた右腕はオフも進化し続け、藤川虎のエースとなる。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 世界と戦う舞台で向上心をさらに燃やす。勝利を目指す中でも成長の好機は逃さない。才木は日本代表として迎えるプレミア12でさらなるレベルアップを目指す。 「プレミアの中でもいろいろ〝いじくろう〟かなと思っているところもある。もちろん勝たないといけない試合ですけど、やりながら自分にいいものが見つけれたらよりいい」 侍ジャパンで初めて経験する国際大会を、ステップアップするための糧にする。1次リーグではキューバ、ドミニカ共和国などの強豪と戦う。「実戦でしか得られない経験もたくさんある。いろいろな国の選手とも戦いますし、環境が変わるので、その中で得られるものはすごい大きいと思う」。日の丸を背負って世界一を目指す中で投手としての飛躍を見据えた。 「今年終えて、来年はすごい大事な年になるので、そこでしっかりできるように、球児さんのもとで活躍できるように頑張りたい」 8年目の今季は防御率1・83で自己最多の13勝を挙げ、エース級の成績を残した。岡田前監督から藤川監督に代わり、V奪回を目指す来季はさらなる高みをにらむ。 甲子園での秋季練習初日。真っ先にキャッチボールを始めると、新指揮官が歩み寄って2人で言葉を交わす場面もあった。「気さくに話し掛けてくださいますし、アドバイスというか、そういう声掛けもしてくださった」。シーズンを戦い抜いた後に臨む世界一決定戦に向け、コンディションを気遣う言葉もあった。その思いに応えてさらに新チームで存在感を高めるためにも、日本代表として戦う大舞台で力をつけて帰ってくる。 「球児さんは今年の秋もそうだし、来年の春もすごい大事な時だとおっしゃっていた。そこに乗っていけるように、置いていかれないように練習できたら」
好成績を残しても、慢心はない。変わるチームの中で必死に汗を流し、世界の舞台で進化を遂げ、藤川虎の柱に名乗りを上げる。(邨田直人)