学びたい人こそ身近な「社内」に目を向けろ!本当に身になる読書会のすすめ
忙しい毎日で、会社と家の往復ばかり。もう少しインプットしたいけど、スマホを見るとついSNSやゲームでダラダラ時間を溶かしてしまう……。 [ポッドキャスト]学びたい人こそ「社内」に目を向けろ!意義ある読書会のすすめ ビジネスパーソンのみなさんが「定時までに帰れること」をサポートすべく、業務効率化やキャリアアップに役立つ新刊ビジネス書の著者をお招きして、今日からお仕事にちょっと役立つノウハウやTipsをインタビュー。 ポッドキャスト番組「定時までに帰れるラジオ」(#テイジラジオ)(https://open.spotify.com/episode/03gceOkZmzWXfGydGfYh2z?si=7ETTtTOaQUqjRyZ2s9RvYQ)の一部をダイジェスト版でお送りします(2月23日配信)。
このままじゃ食えない、学び直すしかなかった
野上:今回は小林さん自身のキャリアも深掘りしながら、「どうやったら個人がリスキリングをしていけるのか」という話を聞いていこうと思います。今小林さんはパーソル総合研究所で上席主任研究員として勤務しつつ、執筆や講演活動も精力的にされています。これまでどんなキャリアを歩んで来られたのでしょうか?
---------- 小林祐児(こばやし ゆうじ) パーソル総合研究所上席主任研究員。上NHK放送文化研究所に勤務後、総合マーケティングリサーチファームを経て、2015年入社。労働・組織・雇用に関する多様なテーマについて調査・研究を行っている。専門分野は人的資源管理論・理論社会学。 著書に『早期退職時代のサバイバル術』(幻冬舎新書)、『働くみんなの必修講義 転職学』(KADOKAWA)など多数。2024年2月に『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』を上梓。 ----------
小林:私はもともと、新卒でどこにも入社してないんですよね。NHKの放送文化研究所で働いてはいたんですが、契約スタッフで、いわゆる下働きでした。世論調査のために個人宅のピンポンを押して回って、「アンケートお願いします」なんてやったり。でもそれだと、やっぱり食えないっていうことがわかりまして……(笑) 大学院を出ていたので、アカデミックキャリア、つまり大学の研究職を目指すキャリアもあったのですが、そちらも食えない。本当に差し迫ってリスキリングする“しかなかった”んです。 「とにかくきちんと働こう」ということで、次にマーケティングリサーチを選びました。同じ調査とはいえ、世論調査とは異なる部分も多く、ある種のアンラーニング(これまで培った知識ややり方を手放すこと)はせざるを得なかったです。 そこではお茶やふりかけ、シャンプーにポン酢まで、ありとあらゆる商材を調査したのですが、「よく考えたら、どのお茶が売れてもあまり自分に関係ないな」と思い直しまして(笑)。より社会性の強い、従業員調査や労働系の調査ができる今の研究所に移ってきました。 興味と感心はあったのですが、人事や会社経営に関する知識はほとんどなかったので、改めて学び直した、というキャリアですね。