石原伸晃氏「領収書は100円単位でいいのでは」 橋下徹氏「国民はインボイス制度で1円からだ」 自民派閥の“裏金問題”めぐり
自民党派閥の裏金問題をめぐり、10日の『NewsBAR橋下』で橋下徹氏と元自民党幹事長の石原伸晃氏が議論を交わした。 【映像】橋下氏語る故・石原慎太郎さんとの“最後のやりとり” 橋下氏は「伸晃さんがテレビで“(少額の)領収書を1枚も2枚も取ってられるか”みたいな話をされていて、よく言ったなと思った」とコメント。 石原氏は「税理士を雇うのに40万円ぐらいかかる。私なんかはわりと役職をやらせてもらったのですぐ対象者になり、毎年その労力たるや。常識的には(領収書を出すのは)100円単位でいいのでは」との考えを述べる。
これに橋下氏は「我々国民はインボイス制度で1円から全部やらないといけない。これは税務署が見るわけだが、政治家は見られないような特権がある。アメリカでもイギリスでも第三者機関でチェックを受けるが、それを設けないというのは国会議員が選択していることだ」と指摘。 石原氏は「それを特権と見るか、政治活動にかかるお金と見るか。1円というのは非常識だと思う。鉛筆だって買えない。ただ、税務署を政治にコミットさせるのはどうなのかというのは、1つ議論の対象になると思う。第三者機関のほうがいいと思うが、アメリカは州の連合体だから横断的なものを作っているわけで、日本でそれを作るコストと扱われる金額が見合うかだ」と答えた。 また、「遵法精神さえあればこんな問題は起こらない。それがない人間がたくさん出たから国民は怒っているわけで、政治家がしっかりケジメをつけること。そして、政治資金をこれからどう扱っていくのか。“税金と一緒にしろ”“税務署に見せろ”といったのは主だった意見だけど、与野党でコンセンサスを得ないとダメだと思う」とも述べた。 橋下氏が「政治の信頼があるならいいが、こうなった以上は…」と投げかけると、石原氏は「そこは与党の責任だ。今橋下さんが言ったことは、与党から言い出さないといけない。野党が言ってきたら、与党は絶対ノーと言うだろう。裏金化したお金を“とっておくためだ”というのは説得力がないし、“雑所得かどうか”と国税庁に言うのは詮無いこと。そういうことも含めて変えたほうがいい」とした。