かつての輝きは…戦力外となった大物(2)制球難のタイトルホルダー
プロ野球の世界では、毎年ドラフト会議によって晴れてプロ入りを勝ち取る選手がいる。その一方、現役引退や戦力外通告などで球界を去る選手も存在する。特に今オフは、輝かしい実績を誇る選手も、多く非情宣告を受けることとなった。そこで今回は、戦力となった大物選手を紹介したい。
薮田和樹
・投打:右投右打 ・身長/体重:188cm/84kg ・生年月日:1992年8月7日 ・経歴:岡山理大付高 - 亜細亜大 ・ドラフト:2014年ドラフト2位 2017年に15勝を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得した薮田和樹。しかし、その後は思うような結果を残せず、今オフに非情宣告を受けた。 亜細亜大から2014年ドラフト2位で広島東洋カープに入団した薮田。プロ2年目の2016年には中継ぎを中心に16試合に登板し、防御率2.61と飛躍の兆しを見せた。 翌2017年はリリーフ要員として開幕一軍入りすると、シーズン途中に先発へ配置転換。同年は38試合(129回)を投げ、15勝3敗3ホールド、勝率.833、防御率2.58の好成績で最高勝率のタイトルに輝いた。 さらなる飛躍が期待されたが、翌年以降は制球難に苦しんで大きく低迷。2020年は28試合に登板したが、防御率4.60に終わるなど信頼を取り戻すことはできなかった。 今季はわずか3試合の一軍登板にとどまり、ファームでも防御率5点台と低調な結果に終わり、オフに戦力外が通告された。2017年のリーグ優勝に貢献した右腕も、野球人生の分岐点に差し掛かっている。
ベースボールチャンネル編集部