結婚を考えている40代ですが、年収「300万円」でも生活はできますか?結婚したら支出はどのくらい増えますか?
結婚をすると、世帯人員が増えることにより、支出が増えることが予想されます。そのため、自身の年収で結婚後の支出が賄えるか心配な方もいるかもしれません。 本記事では、40代の方の既婚率や結婚後の支出から、40代で年収300万円の場合でも結婚は可能か解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
40代で年収300万円の方の既婚率
内閣府男女共同参画局が発表している「令和4年版男女共同参画白書」によれば、40代で既婚の方の年収の割合は、男女別で表1の通りです。
※内閣府男女共同参画局「令和4年版男女共同参画白書」を基に筆者作成 女性の場合には、年収300万円未満の方のほうが既婚の割合が高い傾向にあることが示されています。一方男性は300万円~400万円から700万円以上の方がそれぞれ多くなっています。 そのため、40代で年収300万円で既婚の方は多く、結婚するにあたって年収が障壁となる可能性は低いといえるでしょう。
結婚すると、支出はどのくらい増える?
結婚後は、2人分の食費や日用品の費用がかかったり、住居の住み替えが必要だったりすることから支出は増える傾向にあります。 総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によれば、2人以上の世帯の1ヶ月の平均支出は29万865円(消費支出)です。これを年間にすると、349万380円となります。 同調査では、単身世帯における35~59歳の方の平均支出は18万6503円と示されています。そのため、結婚後は10万円ほど支出が増えると考えられます。 しかし、結婚後は相手も収入を得ている場合があるため、2人分の収入から支出を賄うこともできるでしょう。また、結婚後は家族が増えることもあるでしょう。同調査においては、世帯人数が増えるごとに平均支出が高くなることも示されています。
結婚相手に求める条件とは
結婚するにあたっては、多くの方は単に年収だけではなく、人柄や相性などさまざまな面から検討されるでしょう。 内閣府男女共同参画局の「男女共同参画白書 令和4年版」によると、男女それぞれで結婚相手に求める条件で多かったものは以下の通りです。 【男性】 ●1位:価値観が近い ●2位:一緒にいて落ち着ける・気を遣わない ●3位:一緒にいて楽しい 【女性】 ●1位:価値観が近い ●2位:一緒にいて落ち着ける・気を遣わない ●3位:一緒にいて楽しい 調査の項目の中には「満足のいく経済力・年収」という項目もあったものの、男女どちらも人柄を重視する方が多いことが分かります。生活を営むにあたって経済力も必要ではありますが、居心地の良さを重視する方が多いようです。