「碁盤斬り」岸善幸・松岡茉優ら23名の称賛コメント到着、ラッピングバスの運行も決定
草なぎ剛主演の時代劇映画「碁盤斬り」のラッピングバスの運行と、全国4カ所での巨大ビジュアルの掲出が決定。岸善幸、松岡茉優、林家木久扇ら各界著名人からのコメントも到着した。 【画像】JR池袋駅に掲出される「碁盤斬り」ビジュアル広告のイメージ画像 ぬれぎぬを着せられ妻を失った浪人・柳田格之進を主人公に据えた本作は、事件の真相を知った彼が、娘の絹と復讐を決意する物語。草なぎが格之進、清原果耶がお絹を演じ、白石和彌が監督を務めた。 ひと足先に本作を鑑賞した岸は「清廉潔白であるがゆえに追い込まれる格之進、その悲哀を演じる草なぎ剛が素晴らしい」、松岡は「上手に生きている人には理解出来ない正しさの向こう側を見ました」と語る。木久扇は「囲碁の世界を舞台に、さまざまな人生模様が交差して、目を放せない時代劇だ。冴えわたる白石和彌監督の演出、ラストが見事…」とつづった。そのほか大原櫻子、筒井真理子、脚本家・映画監督の金沢知樹、マンガ家の雲田はるこら計23名のコメント全文は以下に掲載している。 このたび、5月14日から27日にかけて、本作のビジュアルをラッピングしたロンドンバスが東京都内の新宿、上野・秋葉原、池袋、銀座・丸の内、渋谷・原宿・表参道の5カ所を周遊することが明らかに。草なぎによる日替わりのナレーションも聞くことができる。また5月13日から26日まで、東京・JR池袋駅、大阪・阪神大阪梅田駅、北海道・地下鉄南北線大通駅、宮城・JR仙台駅に複数の巨大ビジュアル広告が掲出される予定だ。 「碁盤斬り」は、5月17日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。 ※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記 ■ 綾戸智恵(ジャズシンガー)コメント 頭と心のパフォーマンス落語が元だからこそ人情や展開が快い。 そして格之進が今までの武士の忠義を碁盤をぶった斬ったところからは凄い迫力や。 格之進が白黒を碁石から刀に持ち替えた瞬間からは落語が映画になっていく。 蓄えたヒゲや汚れた襟や裾がフィルムの中の草なぎさんだ。凄い! 敵討ちや武士にかけられた冤罪など私たちから遠い話題のようだが この映画ここまで迫ると現代の私たちに幾つものメッセージを投げてくる。 そして過去を教訓としこれからを生きる格之進に己を投影させてしまった! よっ! つよぽん日本一! 絶対モッペん見る。 ■ 大原櫻子(俳優・歌手)コメント 初めは穏やかに見えた柳田(草なぎ剛さん)でしたが、罪を着せた遺恨の相手を前にガラッと変わっていく。 その様は、まるで小犬が狼になったようでした。復讐心が、燃えたぎっているのが、瞳の奥から伝わる演技。素晴らしかったです。 人間の愛は、深ければ深いほど、憎しみと覚悟を生む。敵と対峙するシーンは、柳田と一緒に戦っているような気持ちになりました。 常に「この後どうなるのか」ハラハラドキドキ。映画が終わってもなお、その気持ちが続きます。 ■ 筧美和子(女優)コメント 静と動。静かに爆発するような映画でした。 四季を感じる景色も音も、そこに映る人々も、静かな炎を燃やす彼の姿も美しかった。もう一度映画館で観たい。 ■ 金沢知樹(脚本家)コメント 日常。たしかな日常がそこにあった。あの時代にカメラが忍び込ませたような。 そう錯覚させるほどの日常が緻密に、緻密に。だからこそ僕は願った。事件よどうか起きないでくれ、と。 この日常をずっと見届けるために。 時代劇映画の分岐点となる作品です。なぜかそれが、勝手に誇らしいです。psエンドクレジットがすっごい好きです ■ 岸善幸(映画監督)コメント 誰かにとって正しいことが、別の誰かにとって正しいことだとは限らない。 白石さんと加藤さんが碁盤に仕掛けた毒が凡庸な感性を撃ちつづけてくる。 清廉潔白であるがゆえに追い込まれる格之進、その悲哀を演じる草なぎ剛が素晴らしい。 ラスト、格之進がたどり着く境地に心が震えた。これはまぎれもなく現代の物語だ。 ■ 雲田はるこ(マンガ家)コメント 「柳田格之進」のような、人名が題目になった落語はいくつもない。 その主人公は大抵、呑気な時代の江戸においても痛快なヒーローである。 柳田殿ももちろん、民草の胸をうつ実直で爽快な人物で、見ていて心が洗われた。草なぎさんの名演が輝いていた。 この映画を見ると、落語がいかにお気楽なご都合主義かもよくわかる(それが落語のいい所)。 映画は落語の矛盾を補足してくださり、柳田殿の「碁盤斬り」の切迫感を、より胸のすく味わい深いものにしてくれた。 落語のほうは、映画の後に聞いた方がきっとさらに楽しめる。(私も知らずに見たかった!) 柳田殿はもちろん、萬屋さんや弥吉さんのやりとりや心の機微も心地よく、彼らのことをさらに好きになることでしょう。 是非とも、映画鑑賞後に聞いてみてほしい。 (囲碁の噺といえば「笠碁」という落語もかわいいのでおススメです。) ■ 三遊亭小遊三(落語家)コメント 昭和の名人志ん生、志ん朝と語り継いだ古典落語の名作「柳田格之進」。これを映画にしてくれた! 落語家としては嬉しい限りです。 それにしても主演の草なぎ剛さん、朝ドラの服部良一役、明るいキャラのCM、そして柳田格之進とオールマイティの演技。 風格も備わり見応えがありますよ。 ■ 春風亭一之輔(落語家)コメント 観終わってすぐ「柳田格之進」を高座にかけたくなる。良くも悪くも愚直な柳田格之進の幸福はどこにあるのだろうか。 ■ SYO(物書き)コメント 白か黒かでしか生きられぬ不器用な男。 灰色の世界では立ち回れるはずもなく。 理想は、守護者がいて初めて成立する。 彼を盤上に留めたのは、偏に娘の献身。 清原果耶の凄みに、此度も唸らされた。 ■ 鈴木おさむ コメント これは形を変えた新たなるヒーロー映画である。 日本でしか作ることの出来ないヒーロー映画。 生きることは「選択」の連続だ。何をどう選んで生きていくべきか? ヒーロー─ 柳田格之進の生き方に痺れて惚れて、最後には泣いてしまう。 格好いい!と言う言葉が本当に似合う。 今、見るべき大切なものがこの映画には詰まっている。 最後に、言うまでもないが、草なぎ剛、本当に凄い。 ■ 誠子(芸人)コメント 私は囲碁が好きです。囲碁を打つ人の姿勢や指先、碁石がとても美しくて心が奪われます。 私の父と母も、自分の知らない所で家族を守る為に懸命に闘ってくれていたんだと、この作品を観て知りました。 自分の大切な人や気持ちを守る為に、定石に捉われずに正々堂々と生きたい。 格之進に父の背中を重ねながら、そう強く想いました。 ■ 竹中直人(俳優・映画監督)コメント また新たな役に挑戦した草なぎ剛! イカすじゃないかっ! 見事スクリーンに反射した! あなたの碁盤斬り目に沁みたぜ! ■ 辰巳琢郎(俳優・囲碁大使)コメント 「手談」と呼ばれる囲碁をダイアローグに用いた絶妙な演出。 囲碁を知らなくても十二分に伝わるが、少しかじってから見ると三倍楽しめます。 武士道と囲碁は、日本再生のキーワード。 世界に誇れる日本映画の誕生!万才 ■ 田原総一朗(ジャーナリスト)コメント 本編が始まってすぐ江戸の街並みや登場人物たちの所作や言葉の中に放り込まれたときに 自分が古典落語の世界に迷い込んだような心持になった。 また「柳田格之進」である草なぎ剛の、ずっと穏やかだった表情が すっ、と変化した場面にも度肝を抜かれた。 ■ 筒井真理子(俳優)コメント ゆったりとした江戸風情に心地よく身を委ねていると、虚をつくように物語が動き出し、草なぎさんの表情が一瞬で豹変する。 その歯軋りするようなキリキリとした演技に呑まれるうちに、眼前に現れる白石監督の世界。 監督が作る新鮮な時代劇を味わった。 ■ 中井圭(映画解説者)コメント 誰もが正論で突き放す冷淡な現代社会に、白石和彌と草なぎ剛が打った一手。 正しさの綻びと澱みの優しさを描いたこの時代劇は、紛れもなく現代劇だ。 ■ 林家木久扇(落語家)コメント 草なぎ剛の演ずる碁盤打ちの浪人がスバラシイ! 囲碁の世界を舞台に、さまざまな人生模様が交差して、目を放せない時代劇だ。 冴えわたる白石和彌監督の演出、ラストが見事… ■ 林家たい平(落語家)コメント 落語は想像力のスクリーンの中で人物を創り上げていく芸である。 これからこの噺《柳田格之進》を演じる時には、自分を草なぎさんにしなければならなくなってしまった。 顔立ちが違いすぎる! 罪作りな映画である。 ■ BAD HOP・Vingo(ラッパー)コメント 碁の打ち方の所作にも出ている武士・柳田格之進の誠実な心の在り方は、現代社会に生きる僕たちにとって忘れちゃいけない大事な部分だと、この映画を観て再確認させていただきました。 ■ ひろゆき(2ちゃんねる開設者、元管理人)コメント 「物静かで真面目で内側に狂気を秘める」人格像の説明が主人公だけでなく草なぎ剛さんにも重なるハマり役過ぎる映画。 ■ 松岡茉優(俳優)コメント どこか乾いた世界のなかで多くを語らないそこに住まう人たち。 佇まいや表情の中に、本音や感情を探してしまう。 上手に生きている人には理解出来ない正しさの向こう側を見ました。 ■ 水上恒司(俳優)コメント 何故か阿部海太郎さんの音楽を聴くと 「碁盤斬り」の世界が妙に懐かしく感じてしまいました。 碁盤上では素直でいられる。 不器用だけど健気な男達を観ているとなんとも羨ましく感じます。あそこはどう撮ったのですか? あれはどういう仕組みですか??と興味が尽きません。柳田格之進が進む先には何があるのでしょうか。 ■ 柳家花緑(落語家)コメント 良い映画を観られるのは人生の至福だ。 また落語家の私にとって視覚化された落語の世界を観る喜びもあり感動もひとしお。 匂う様な裏長屋。吉原の光と闇。柳田格之進の苦悩と覚悟。 この映画ならではの展開が落語では表現仕切れない、細やかな部分まで描かれているのも見どころ。 (c)2024「碁盤斬り」製作委員会