世界の旅行市場復活を先取る「ブッキングHD」を大解剖
オンライン旅行予約サイト大手で宿泊世界首位。傘下に旅程や価格比較のカヤック(写真)、レストラン予約のオープンテーブルを持つ(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は、オンライン旅行予約代理店の最大手であるブッキング・ホールディングス(ティッカー:BKNG)だ。 コロナ禍での行動制限により旅行の需要は大きく減少したが、経済再開とともに世界のレジャー需要は回復基調。目先は回復する需要を取り込むことによる業績回復が見込まれる。中長期でも、民泊への対応やアプリの活用による提供サービス拡充などで、成長が期待されている。 同社は、1997年に設立された。北米での事業が中心だったプライスラインが、世界で幅広く事業展開していたオランダのブッキング・ドットコムを買収して、現在の社名に変更。主力のブッキング・ドットコムは、220超の国と地域、40超の言語で宿泊予約サービスを提供しており、約240万軒もの宿泊施設を取り扱っている(2021年末時点)。 そのほか、アジア太平洋地域の宿泊予約に強いシンガポール本社のアゴダや、アメリカ国内を中心にオンラインレストラン予約サービスを手掛けるオープンテーブル、オンライン予約サービス間での価格比較ができるサービスを提供するカヤックなどを傘下に持つ。
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大和証券 米国株執筆班