2024年版 平凡な毎日を変えてくれる最高のオープンカー 10選 風との一体感を楽しめる「相棒」
8. レクサスLC500コンバーチブル
長所:リッチで上質、包み込まれるようなキャビン、斬新なデザイン 短所:重さを感じる走り、ダイナミックさに欠ける10速AT コンセプトカーのような大胆なデザイン、極上のインテリア、最高出力477psの大排気量V8エンジンなど、レクサスLC500には魅力が詰まっている。2シーターのラグジュアリーなクルーザーを求めるなら、きっと気に入るはずだ。 最新型はしなやかな乗り心地と落ち着いたハンドリングを持ち、2017年の発売当時よりも洗練されている。ただし、3.5L V6ハイブリッドも、四輪操舵(4WS)も、コンバーチブルでは選択することができない。 いずれにしても、このような重いクルマとしては非常にクリーンな走りを見せる。スポーツカーのようにアグレッシブに走らせるよりも、ゆったりとしたクルージングの方が合っている。曖昧なブレーキフィールが玉にキズだが……。 とはいえ、ちょうどいい速さで楽しめるクルマであることに変わりはなく、何と言ってもV8エンジンの魅力には抗いがたい。
9. フィアット500e/アバルト500e
長所:手頃な価格、陽気、純粋に運転が楽しい 短所:4人乗車は現実的ではない、航続距離が短いため楽しみ方が限られる バッテリーEVのオープンカーはまだまだ選択肢が少ない。現在おすすめできるのは、フィアット500 Cと、派生モデルのアバルト500eだ。 スライド式のファブリックルーフを備えたコンバーチブル仕様「オープン」が登場している。しかし、一般的なオープンカーとは異なり、ピラーは下がらない。 フィアット500eは最高出力118psの延期モーターと42kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電での航続距離は320km(欧州WLTPサイクル)とされている。実走行では、多くのバッテリーEVと同様にカタログ値の75~90%を達成できる。 後部座席の居住空間は従来の500よりもわずかに広くなっているが、それでも4人乗車は窮屈だ。性能としては80km/h程度まで力強い加速を見せ、乗り心地やハンドリングも十分に快適だが、期待されるほど楽しいものではない。 楽しさを求めるのであれば、アバルト500eが満足させてくれるはずだ。典型的なスポーツカーというわけではないが、走りは快活で、賑やかで、運転に魅力を感じる。なお、疑似エンジン音を「放送」する車外スピーカーも搭載されているが、オフにすれば静かに走ることができる。