<解説>「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」 逸材ぞろいだった有村架純の8年前“月9” 後の朝ドラヒロイン続々
「いつ恋」キャストの中で、最初に朝ドラヒロインを務めたのは、練の恋人ながら、後半には音と練の間で奮闘する日向木穂子を演じた高畑充希さんだ。ミュージカル「ピーター・パン」に「奇跡の人」と舞台で活躍しつつ、ドラマではバイプレーヤー的な役どころが多かったが、「いつ恋」放送直後の朝ドラ「とと姉ちゃん」(2016年度前期)ではヒロインを務め、「過保護のカホコ」(日本テレビ)「にじいろカルテ」(テレビ朝日)と押しも押されもせぬ主演女優の仲間入りを果たしている。
6人のメインキャスト以外にも、後の朝ドラヒロインが存在する。「半分、青い。」(2018年度前期)で朝ドラヒロインを務めた永野芽郁さんも「いつ恋」に出演。当時高校生だった永野さんだが、音が働く介護施設の同僚、船川玲美を好演。職場のブラックな環境を「わたしたちって消耗品なんですか?」と訴えるさまは、視聴者の胸を打った。「半分、青い。」の後も、さまざまな作品に主演。今年1月期の「君が心をくれたから」で“月9”主演を果たしている。
そして、高畑さんが主演を務めた「とと姉ちゃん」に続いて放送された「べっぴんさん」(2016年度後期)でヒロインを務めた芳根京子さんも「いつ恋」に出演している。芳根さんが演じた明日香は物語の終盤に登場。奈良から東京に出てきたばかりで、かつての音をほうふつとさせる役どころで、音は明日香を助けようとして最大のトラブルに巻き込まれるというキーパーソンだ。第9話、最終話とわずか2話のみの登場だったが、さすがの存在感を示した。
実に4人もの朝ドラヒロインが出演していた「いつ恋」。男性キャストも坂口健太郎さん、高橋一生さん、葉山奨之さんなど逸材が出演していた。有村さんの8年ぶり“月9”となる「海のはじまり」にもまた後世の逸材が出演するのだろうか。期待を持って見つめていきたい。