京大卒初のJリーガー誕生 GK田中雄大選手、J3福島ユナイテッド加入
サッカーJ3の福島ユナイテッドFCを運営するAC福島ユナイテッドは24日、東北1部のみちのく仙台FCのGK田中雄大選手(25)が来季から完全移籍で加入すると発表した。クラブによると、田中選手は京大卒業生として初のJリーガーになるという。 滋賀県出身。身長180センチ、体重73キロ。京都大を卒業後、関西1部のおこしやす京都ACを経て今季は仙台FCでプレーした。夢見たプロ選手としてのスタートラインに立ち「挑戦する気持ちを忘れず、より技術を磨いていきたい」と一層の飛躍を誓う。 サッカーを始めたのは4歳の時で「当初はプロに行く考えはなかった」。転機は大学3年の時の新型コロナウイルス禍。全体練習が中断される中、知り合いの理学療法士の協力で自身のプレー中の動きや身体操作の解析を踏まえたトレーニングメニューを考案し、実践した。 「がむしゃらな練習ではなく、正しい努力の方向性次第で人は成長できる」。伸びしろの実感が、卒業後に競技人生を歩む決意をさせたという。 「予測判断やゴールからの飛び出しは経験値として積み上げてきた。持てる力を試したい」。プロのステージに達した喜びと、挑戦への覚悟を胸に福島の地で飛躍を期す。
福島民友新聞