巨人・泉口友汰が遊撃のスタメンで存在アピール 「門脇に負けていない」高評価が
強力なライバルとして
強力なライバルの存在は、門脇にとっても良い刺激になるだろう。新人の昨年は126試合出場で打率.263、3本塁打、21打点、11盗塁をマーク。シーズン終盤に不動の遊撃手だった坂本勇人を三塁にコンバートさせる形で、遊撃の定位置をつかんだ。背番号「35」で入団したがわずか1年後に「5」に変更となったことが、球団の期待の大きさを物語っている。「35」は泉口が着けることになった。 門脇は週刊ベースボールのインタビューで、「自分が1年前に35番を着けて新人合同自主トレをやっていたことを思うと不思議な感覚ですね。5番になって、1月にジャイアンツ球場へ来たときに、同じ『35』のゼッケンが見えて、不思議な気分というか、『今年もあるんだ』みたいな。でも学年で1つ上の先輩ですし、たくさん経験をされている方なので、学べることもたくさんあると思います。ライバル心もないわけではないですけど、自分がうまくなるために、そうしたことを糧にして前に進めたらなと思います」と語っている。 レギュラーを明言されていることに関しても、慢心はまったくなかった。 「最初は『うれしいな』と思っていたんですけど、途中から『あんまり関係ないな』と思うようになってきて。レギュラーだと言っても、もし1カ月打てないのに試合に出続けることができるかと言ったら、もちろんそうじゃない。まだ2年目ですし、レギュラーということは意識せずにやっていこうと思っています」 若い力の台頭はチーム力の底上げにつながる。広島は矢野雅哉が急成長で遊撃の定位置をつかみ、本職は遊撃の小園海斗が三塁に。攻守で奮闘する二人が首位浮上の立役者になっている。巨人も泉口と門脇がハイレベルな争いを繰り広げれば、内野で共存する可能性が十分にある。 写真=BBM
週刊ベースボール