馬に時差ボケがないのはなぜか
矢作芳人(やはぎ・よしと)/調教師 ■日本中央競馬会(JRA)栗東(りっとう)トレーニングセンター・調教師。 ■1961年3月20日生まれ。東京都出身。 ■開成高校卒業後、1年余りオーストラリアの厩舎、牧場で修行。 ■帰国後、大井競馬場の父・矢作和人厩舎を経て、1984年・栗東で厩務員、1986年からは調教助手を務める。 ■2004年2月、調教師試験に合格。2005年3月、厩舎を開業。 ■2005年3月26日、テンザンチーフで初勝利。2014年、JRA賞(最多勝利調教師)など表彰多数。 ■2018年以降、国内外で歴史的活躍馬を送り出し、“世界のヤハギ”と称される。 ・国内G1レース4勝、オーストラリア屈指の大レース「コックスプレート」を日本調教馬として初めて制した2019年JRA年度代表馬『リスグラシュー』。 ・2020年、史上8頭目の無敗の3冠馬『コントレイル』。 ・日本調教馬として世界最高峰のレース「米ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ」を初めて制し、日本競馬界の歴史的快挙を成し遂げるなど、海外G1・3勝を達成した『ラヴズオンリーユー』。アメリカの年度表彰で最優秀芝牝馬を受賞。 ・日本調教馬として史上初めて「米ブリーダーズカップ ディスタフ」で優勝した『マルシュロレーヌ』。 ・世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億6000万円)を誇るサウジアラビアのレース「サウジカップ」を日本調教馬として初めて制した『パンサラッサ』(*日本G1の最高賞金は有馬記念とジャパンカップの5億円)。 ……など、海外G1をはじめ、日本のホースマンの夢と言われる数々のビッグレースを制してきた日本を代表する調教師。